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2006/03/03のBlog
[ 08:01 ] [ お勧めシネマ ]
スティーヴィー

ポレポレ東中野で「スティーヴィー」を観る。

8歳の従妹を性的虐待をした男のドキュメンタリーです。
最後は懲役10年の判決を受け、服役するのですが、
彼の人生が凄まじい・・・
まさしく加害者は被害者である。

彼は母親にとって「望まれぬ子」でした。
そして、母親と義理の父親から身体的虐待を受けた挙句
祖母の下に置いていかれるという養育拒否(ネグレクト)に遭います。
祖母が引き取ったときにはかなりの発達遅滞があったようです。

その後、11歳まで施設に預けられますが、
そこで、彼はレイプに遭います。
それから、施設を転々とし措置入院まで経験します。
病院が治療を放棄したあと、犯罪を繰り返します。
彼は従妹だけではなく、妹にも性的虐待をしていました。

母親も児童虐待の被害者でした。
ドキュメンタリー中で母親は絶対に話しませんでしたが、
おそらく彼はレイプ被害により生まれた子どもです。
まさしく虐待の連鎖です。

でも、被害者の母親も姉、すなわち彼の母親同様虐待に
遭っていたのですが、彼女は子ども達を決して虐待しないことを
誓い、彼を最も理解していながら、告訴に踏み切ります。
妹も彼の性的虐待を受けながらも、精一杯生きています。
だから、必ずしも虐待の被害者が全て加害者になる訳ではありません。
だからと言って、彼を責めることが出来るのでしょうか?
私にはわかりません。

それでも、なお彼を決して見捨てない人々・・・
見捨てはしないけれども、しかし、決して彼に子どもを近づけない人々・・・
父親の性的虐待に遭い、しかも父親の暴力によって障害を負わされた女性・・・
そして彼女は実の父親を訴え、8年の服役をさせます。
彼女のベッドサイドでの言葉には重みがありました。
彼女の言葉だけでも観る価値があります。
2006/02/28のBlog
[ 22:58 ] [ 地域安全マップづくりWS ]
先日参加したワークショップは防犯環境設計の手法で行われていました。
個人的には過去記事にも何度か書いているように
人に注目する不審者アプローチ
ICタグなど機器のみに依存する技術アプローチよりは
CAPのような子どもの人権アプローチ、
そして、こちらの場所に注目する防犯環境設計アプローチ、
の方が優れていると思っていましたが、やはり優れていました。

しかし、少し違和感を感じてしまったことも確かです。
驚いたことに、それは不審者アプローチが抱える問題とほとんど
同じなんです。

1.顔見知りの児童虐待には無力では?
まず不審者アプローチ同様、顔見知りの児童虐待には無力。
逆に心理的に入りやすく、見えにくい状況づくりに加担しているかも。
でも、このワークショップはそこまで求めるのは酷。
主催する側がこのワークショップの限界を知っておくことでしょう。
やはりCAP等も含めてプログラムの一環として実施すべきでしょう。


2.ゲーテッド・コミュニティを目指すのか?
一緒に歩いて感じたことなんですが、
「入りやすい/見えにくい」場所に注目すると言うことは極めて主観的であり、
どこでもが危険場所として解釈できる可能性を持っています。
それに作成した地図も非公開だし、最後の発表会も感想のみであり、
ここから皆で話し合って(あくまでも暫定版にならざるを得ないのだけど)
地域安全マップを完成する訳ではないようです。
最もこの方法では、地図を作っても危険場所ばかりになる可能性があるので、
作らないのではなく、実は作られないし、公開できない
のです。
そもそもこのワークショップの目的が、子どもに防犯環境設計の考え方のみを
理解させるためであり、理解促進のためのマップづくりなんですね。
従って、実用的なマップづくりが目的ではありません。
これも限られたワークショップの時間では仕方がないでしょう。
しかし、このことを参加者が十分に理解せず、そして防犯に熱心な地域では
ゲーテッド・コミュニティの建設に向かうのではないかと危惧しました。

3.主観的な危険場所にいる人は不審者なのか?
ワークショップの最後に幾つかのエクスキューズがありました。
これからはこの子どもの調査を受けた大人たちの責任だと。
また不審者アプローチの問題も殊更に強調していました。
しかし、そのための必要となる十分な知識が大人に与えられておらず、
このワークショップを受けただけでは不十分どころか寧ろ危険です。
人には直接注目はしないのだけど、拡大解釈された危険地域に
居る人は不審者ですと言っているとも言え、実は本質的に
不審者アプローチと変わっていない
のです。
しかし、このワークショップはそこまで求めるのは酷。
主催する側がこのワークショップの限界を知っておくことでしょう。


4.被害者への配慮がない
ふたつの被害者への配慮がないですね。
ひとつは過去の被害者への配慮。
街歩きをしている際に過去の被害の記憶が
フラッシュバックする可能性がありますので、
スタッフにカウンセリングの知識がある人を入れておく必要があります。
知識の無い大人が対応すると二次被害の恐れもありますので、
もしフラッシュバックをした人が出れば、
早急に専門家に任せることです。

もうひとつは未来の被害者への配慮。
人ではなく場所に注目して被害に遭わないように
と言うことを余りにも強調しすぎると被害にあった子ども達が
「犯罪に遭ったのは自分が悪かったんだ!」と自分自身を責め、
自尊心を失ってしまう可能性があります。

当然、被害に遭わないようにすることが一番大切ですが、
不幸にも被害に遭ってしまった子ども達が自尊心を
失わないようにすることも大切
です。
特に性暴力に遭った人のケアは重要です。

****************************************************************

全体的な印象としてはこれだけでは不十分ではないかと思います。
念のために言っておきますが、そもそもこのワークショップは
あくまでも防犯環境設計の考え方を理解するためのプログラムなので、
私が不十分だと言っているのはワークショップのことではありません。
防犯環境設計の考え方は有効ですし、その知識を取得するために
このワークショップを行うのはとても有意義
だと思います。
これに加えて、具体的なアクション、それも排他的・権威的なアプローチではない、
そして危険場所を見つけるだけではない楽しいポジティヴなアクションに
結び付けられるような仕掛けが必要だと思いました。

すなわちもっとポジティブに
「子どもの権利を十分に発揮させることのできるまちづくり」
のようなテーマにして、その中に
「子どもが予測可能な事件や事故に巻き込まれることなく天寿を全うできる権利」、
「春の暖かい日に陽光を身体全体に浴びて戸外で自由に遊ぶ権利」、
などもあり、この権利の実現が防犯的にもOK
なんだというイメージなんですが・・・
そのためには子どもの権利アプローチを採用しているCAPも
あくまでもメニューのひとつとして入れ込んでいくことも必要でしょうね。

いずれにしても主催者が明確な目的を持って、
包括的な子どもに安全なまちづくりプログラムの一環として
このワークショップやCAPなどを実施していくこと
が大切ですね。
ある特定のワークショップに地域の活動の全てが埋め込まれていくのではなく、
全体的な街づくりの中にうまく様々なワークショップを組み込んでいくこと
が必要でしょう。

最後に主催者の代表の方が挨拶されたのですが、実は
「地域安全マップづくり」を「まちづくり」と言い間違えておられました。
しかし、私はこの言い間違いに寧ろ明日への可能性を見ました。
そうなんです。
もっと包括的なより良い街をつくるための教養として防犯環境設計を理解し、
それだけに拘泥されないことが大切
なんです。

【関連する過去記事】
みんなでつくろう、地域安全マップ@埼玉県宮代町
2006/02/25のBlog
[ 19:34 ] [ 地域安全マップづくりWS ]
【関連するブログ】
こどもの安全対策サロン

埼玉県宮代町です。
遠い…

自宅からは日比谷線一本なのですが、
1時間20分くらい乗り続けで
寝過ごしてはいないのに乗り過ごして
二駅先の鷲宮まで行ってしまいました。

このあたりになると駅間は長いし、
電車の間隔も長いし・・・
十分な余裕を持ってでたのに
ギリギリになってしまいました。

まずは防犯環境設計の説明です。
人ではなく場所に注目
危険な場所は
入りやすい
見えにくい


まずは役割分担

班長
副班長-実は交通係 「車が来たよー!」
地図係
カメラ係
インタビュー係
を決めます。

街歩きの道具は
・地図
・カメラ
・メモ帳

です。

2006/02/24のBlog
[ 07:33 ] [ シンポジウム・イベント参加記録 ]
[関連したBlog]

1月22日に大阪で参加した「性被害:心の傷と癒しのヒント」した講座が
東京でも開催されます。
この講座に参加すれば、性被害の女性の心の傷が如何に深いものか
理解できます。
是非、男性の参加を!

以下、案内文です。

学校現場、友人関係、親子、、、様々な場面で、あなたの周りにも
被害を受けた人がいるかもしれません。
身近な人が被害にあったとき、あなたに出来るサポートスキルを
ワークショップ形式でお届けします。
レイプ神話、レイプトラウマ症候群、相談のロールプレイ・・・etc
半日の講座なので、どなたでも参加いただける講座です。
関東初進出!!

日時:3月5日 12:30~5:30
場所:アイ・ディアカウンセリングセンター(東京・JR渋谷駅より徒歩3分)
料金:5,000円
申し込み:レイプクライシス・サバイバーズネット関西まで
survivors@mwb.biglobe.ne.jp

レイプクライシス・サバイバーズネット関西

●関連するブログ●
メディアリテラシー講座に参加しました。
性被害:心の傷と癒しのヒント 一日入門講座に参加しました。
2006/02/21のBlog
去年は劇場公開を含め、145作品を観ました。
その中で子ども支援活動に参考となるかもしれないシネマを紹介します。

多くはホロコーストと社会問題を取り扱った作品
をチョイスしていますね。
仕事でも児童虐待などを調査研究しているので、
去年の年末の高熱の時にうなされたのもわかるような気がします。
今年はもっと軽い映画を観るように心がけようかな?
(たぶん、無理だろうけどね・・・)

お勧めの10作品

加害者は被害者である。
みんな児童虐待などの被害者なんですね。
1.息子のまなざし
2.コントロール
3.地球を守れ!
4.この森で、天使はバスを降りた



精神障害って何なのかと考えさせられました。
5.EXIT イグジット
6.真実の行方

「真実の行方」は考えさせられました。
ラべリングの功罪ですね。
生き辛いと言う感覚はきわめて主観的なもの。
それを客観的に評価するのは無理がある。
この作品で本当に精神障害を持つ人が
疑義の目で見られないことを祈ります。
あと「アイデンティティ」も面白かったのですが、
10作品と言うことで選にもれてしまいました。

ついでにワースト3も発表しておきましょう。

ボーイズ・ドント・クライ
性同一性障害の誤った認識により作られた映画です。
これでアカデミー賞とは・・・
同じ観るなら、まだ「ぼくが天使になった日」の方がマシです。

チョコレート
浅はかなヒューマニズムです。
これもアカデミー賞受賞作品なんですよね。

誤診
単なる宣伝映画でした。
内容は良かっただけに残念です。
2006/02/08のBlog
もともと教育現場におられて、内に秘めてしまいうまく自分の中の想いを伝えられない多くの子ども達と出会ってきた代表の中林さん。教育の世界で頑張りたい、でも普通の先生にはなりたくない…と感じていた松本さん。お二人とも、子どもとの関わりを一番に、心に触れる、ということを大切にして今の活動をされておられる方々です。
(スカイブルーがインパクトあり!木の使い方がこれまた、いい!看板の前で。松本さんです!)

NPO法人ふぉーらいふは神戸市垂水区にある“フリースクールFor Life”を運営している団体。『学校に行かないことを選択した、あるいは行けなくなった、そういった子ども達の通う民間の学校』(ふぉーらいふHPより。)
 フリースクールFor Lifeの子どもたちは、それぞれがお互いを認め合って、主体的な活動を通じて、育ち、出会い、学んでいる。昨年度は自転車やフェリーを利用した沖縄自転車旅行を計画。旅が実現するまで、旅行中、そしてその後の状況を、ブログを通じて伝えてくれています。
「あいこぎ~本当の旅をさがしに~」

旅行後の子ども達の変化や、日頃の活動を通して感じられていることなど、お伺いしました。

 沖縄旅行にいった後の子どもたちの反応は目に見えて変わった・・・参加した子どもたちのご両親の反応を伺って実感されたようです。参加した子どもたちは中学校2,3年生。これから進路を考える時期にあって、この旅行が彼らを変えた。『自身でなんとかする、これを乗り越えたのだからできる!』というセルフエスティームが・・
 そして、彼らを支えた中林さん、松本さんにとっても、転機になったとのこと。辛い時期が続いた自身の転機となり、パワーを子どもたちからもらった、という中林さん、子どもたちと2週間、寝食を共にしたことは非常にいい体験だったと松本さん。(お2人のお話し、非常に印象的でした!) フリースクールFor Lifeには、“子どもたち自身が考えて、行動するフリースクール”であり、そして、“WITH子ども”の精神がある。お2人とお話させていただいたよく分かった気がしました。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
日頃の活動の中で感じている課題。“ネットワーク”の視点で・・・

●フリースクールに通う子ども達の中には心身ともに不安定な子どもたちもいる。医療機関等との連携も初期は大変だった。病院で対応しきれない子どもたちを押し付ける、といったような時期も・・現在は大分変わってきたが、専門機関との良い関係をつくっていくことも重要。
●関西地域ではフリースクールをはじめ、ホームスクーリング等、「こどもの学びの場」同士のゆるやかな連携がスタートしているとのこと。ネット上でお互いの情報を共有し、適切な、こどもの状態にあった団体を紹介しあうことも行っているそうです。
「ふりー!すくーりんぐ」HP

#不登校、引きこもり、といってもさまざま。子ども達それぞれの性格、とりまく環境、それによってどんな団体、居場所が最も合っているか、中林さん、松本さんは話を聞いて感覚的に判断できるそう。やはり、皆さん専門家なんだと、改めて感じる。 (と同時に、私たち自身もきちんと知っておかなくてはならないこともたくさんあると・・・ 「子どもの居場所」といっても様々であり、支える団体の考え方、アプローチの仕方も様々。完全に子ども達自身が自治、運営するタイプのデモクラティックスクールもあれば、フリースクールForLifeのように“WITHこども”の精神で、支えるスタッフとの関係性を保つところもある・・・身近な人に同じようなことが起こっていたら・・みなさんどうしますか??知っていて動けること、たくさんあると思うのです。)

●活動にあたっての課題。人件費の問題がやはり非常に大きいとのこと。サポート、支援機関との“ネットワーク”はどうか・・・ 
民間等で行っている助成制度等によるサポートについてはぜひ、そういったことを考慮し人件費も認めてほしい。(子どもたちに自立を!と伝えていても、活動している人々が不安定では説得力がない・・)
助成事業等をやっている団体、企業について。社会へのインパクトをもって活動してほしい。社会へのメッセージ、啓発的要素をもって・・ そういった助成事業の位置づけであれば、助成を受ける側、実際に活動している団体とのうまいコラボレーションをはかっていけるのではないか。企業との連携等はお互いにプラスになる関係性をたもちたい。連携にあたっては、企業はどんな技術を、人を、ノウハウをもっているのかを知りたい。

#サポーター(=助成事業をやっている団体や企業、行政等々・・)との関係性、活動の上で協力関係を保つべき専門家との関係性・・・様々なネットワークが必要になってくるが、課題も多い。特に『子どもを守る』活動の分野では壁が多いのではないかと感じる。(フリースクールは行政からのサポートが難しい体制にある。)それぞれ取り組んでいるテーマによってもその状況は異なっている。分かっていつつ、なかなか良い関係性をつくる、コラボレーションが進まない・・ やはり、それぞれの状況を伝えていくということ、そしてお互いにプラスになる関係性をうまく保てるように、できるところから行動に移していく必要があるのではないか・・改めて感じた。

スクールの1Fのあったかい部屋。数学とにらめっこ、試験勉強をしていた女の子。好きな科目は家庭科だそう。子どものこと(模倣学習、などの学習形態について勉強したとのこと・・)に関心があると笑った顔がとってもかわいかった!
2006/02/07のBlog
[ 23:21 ] [ ちょっと難しい話 ]
【関連する記事】
子どもを守る 『子どもの可能性と力を信じる』

先日、ある小学校の「PTA通信」を拝見しました。
そこには「家庭でできる暴力防止活動」が書いてありました。

しかし、そこには幾つかの???が・・・

まず家庭が無条件で安全で安心だとされていること。
そもそも「児童虐待」とは保護者による18歳未満の子供への虐待なので
主な現場は家庭や近親者の自宅になります。
それに性的虐待も虐待と言う言葉がついていることからも
明らかなように近親者の犯罪です。
第三者が加害者の場合は「性暴力」と言います。
日本ではまだ本格的な調査が行われていないのですが、
欧米では児童への暴力の80%は虐待だとされています。
従って、家庭こそ危ないと言えるのですが、
この現実を受け入れるのは確かに苦しいことではあり、
ましてやPTA通信で書くには勇気がいるでしょうけど・・・
それにタイトルも「家庭でできる暴力防止活動」としており、
最も警戒すべき危険な家庭を巧みに回避しているのかな?
しかし、それでもなお真実を伝えねば・・・

古くはフロイトがヒステリー症状のほとんどが子どもの頃の性的虐待であることを
突き止めたのですが、当時の教会や学会などの権力に屈して自説を曲げ、
リビドーの所為だとしてしまったのですから。


それに児童虐待防止法の精神を理解していない!
虐待が疑われる場合は躊躇なく通報すること。
調査の結果、虐待でなくても責任を問われることはありません。
それから、誤った個人情報保護!
虐待が明らかな場合は、加害者の個人情報保護よりも
当たり前ですが、被害者である子どもの安全・人権・命が優先されます。
子どもに強制介入することを説明することは必要ですが、
子どもが同意する必要はありません。
もちろん同意が取れるなら、同意を取った方が良いですが。
でも、援助チームの組成やシェルターなど強制分離に必要な施設などが
整備されていないで強制介入すると逆効果になりますが・・・

「地域の不審な人に立ち向かい、不審な出来事を問題にしてください。」
と書いてありました。
不審と言うだけで立ち向かう方が、虐待の加害者に対する個人情報保護よりも
酷いのでは?
それに不審者=見慣れぬ人だから、一緒に不審者に立ち向かっている人は
知り合いの人であり、子どもに「おじさんと居れば安心だよ。」と言いながら、
性的虐待をしている可能性の方が不審者と思われる人が性暴力を起こすよりも
欧米の統計では高いのです。
日本で虐待に対する正確な知識を持ってもらった上で、本格的な調査をしない限り
欧米の統計だから日本は違うと言えないことは明らかです。

しかしながら、性的虐待の場合、子どもは虐待されていると認識できない可能性が高く
従って、顕在化せずに被害者が性に対する知識を知った後にトラウマやPTSDになり、
自尊感情が傷つけられ、加害者になるかも知れません。

「子どもには、他の子どもを助けるよう励ましてください」
とも書いてありました。
文脈が不明なんですが、犯行の現場なら危険すぎますし、
被害児に対してなら、正確なケアの知識がある先生の適切な指導が無ければ、
二次的被害を引き起こす可能性もあり、これもまた危険です。

うーん、やはり先ずは「児童虐待」に対する正確な理解から始めないと
いけないのでしょうけど、児童虐待の構造は非常に複雑でわかりにくいので、
「不審者」と言う極めて曖昧で主観的な表現で原因を外在化するような
間違っているけれどわかりやすいアプローチになってしまう
のでしょうか?

先ずは不審者と言う訳のわからない存在よりも自分自身が子どもに虐待をしていないか
批判的に検証することから始めないといけないのかも知れません。
おそらく「しつけ」や「愛のムチ」、「罰」などと称した身体的虐待
「あんたなんて生まれてこなければ良かった。」など子どもの存在を否定する心理的虐待
など児童虐待にあたる行為、すなわち子どもの自尊心を大きく傷つける行為を
子どものためと勘違いしてしているかもしれません。
私も「児童虐待」の知識が増えるにつれ、子どもに対する接し方が変わりましたし。

厄介なのは愛情表現と称した性的虐待
子どもに無関心な養育拒否・・・
前者は罪を自覚していますし、後者はそもそも子どもに関心がないのですから・・・

【関連する過去記事】
体罰と指導-駒大苫小牧暴力問題に関連して
「愛情からの暴力」再考
ICタグやGPS付防犯ブザーだけで子どもの安全・安心は守られるの?