いじめっ子の出席停止を考える

教育再生会議では、
いじめなど問題行動を起こす児童・生徒への対応について
出席停止措置の積極活用の是非が議論されていると言う。

親が不仲で
その原因が自分かも知れないと思っていて
その自己肯定感が低下し、
そのやるせなさが
本当は友だちをいじめるつもりはないのに
ついつい友だちをいじめてしまう子どもがいる。

彼はいじめっ子として出席停止にされたけれど
これで友だちをいじめなくても良いと少しほっとした。
けれども、親は自分たちの不仲が原因だとは気づかず
この子がいじめっ子になったのは
お前の教育が悪いと言い合い、
とうとう両親は離婚してしまった。
やはり僕が悪かったのか・・・
そして、子どもは家でも居場所を無くし、
自分たちの話を良く聞いてくれ、
やさしくしてくれる暴力団の人と親しくなった。
やさしいお兄さんがたまたま暴力団でいたのであり
うまく誘われたのではないと信じている。
そのやさしさに答えるため、
率先して危険なことをした。
そして、警察に捕まり
やっぱりあいつは悪い奴だったんだ、
いじめっ子は必ず犯罪者になるんだと言われた。

親の期待に応えるために
今まで精一杯頑張ってきたのに
一度も誉められたことが無く
益々親の要求が高くなってきて
もう期待に応えることができなくなり、
でも、まだ親の力が強いので、
学校で自分より弱い子をいじめる子どもがいる。

学校では誰もいじめる理由を聞いてくれず、
いきなりいじめっ子として出席停止になった。
今まで我慢してきたけど、もう我慢できない。
俺が出席停止になったのは親の所為だと
家に引きこもり、家庭内暴力を奮うようになった。
親は恐くて寝付けず、
思わず子どもを金属バットで殴り殺してしまった。
少ししつけは厳しかったけど、
子どものことを大切にしていた親だし、
子どもはいじめっ子だったんだからと
地域で親の減刑嘆願運動が起こった。

まだ本人も親も誰も気づいていないけれど
脳に器質的な障害があり、
その所為でとても感覚過敏な子どもがいる。
そのため、少し身体に触れられただけでも
友だちが殴ったと思い
殴り返してしまう子どもがいる。

いじめっ子で出席停止になった。
当然、感覚過敏は治らず、
やはりいつもキレる子どもとして
両親も手が負えなくなり、
心療内科に連れて行かれた。
医師に自閉症やADHDなどの知識がなく
強制隔離され、薬漬けにされたり、
電気ショックを与えられたりした。
キレるのは治ったけれど、
廃人同様になってしまった。

親や先生から
生意気だと
叱責されたり、
殴られたりしていた子どもがいて、
自分が叱責されたり
殴られた理由がわからず
だから、自分が生意気だと思った友だちに
同じ仕打ちをする子どもがいる。

いじめっ子で出席停止になった。
大人は全然話を聞いてくれず、
いつもと同じような仕打ちを受けた。
やはり暴力こそが力だと確信した。
もっと強くなれば良いんだと思い、
一生懸命勉強した。
先生から出席停止の効果があったと誉められた。
クラスに戻り、先生を手伝い
いじめっ子を告発する役目を果たした。
いじめっ子として出席停止にされたときと
同じ事をしているように思ったけど
深く考えないことにした。

法律さえ破らなければ
何をしても良いと言い、
巧妙に人を騙して
お金を儲け、
それを自慢する大人と
賞賛する大人がいる。
それを見て
巧妙に友だちをいじめ
その友だちが我慢できずに
キレてしまい、
いじめられていた子どもが
逆に問題のある子どもとされる場合
がある。

いじめられていた子どもがいじめっ子として出席停止になった。
彼には何の恨みもないけれど、
彼は要領が悪かっただけ。
悔しければ、要領よくやれば良い。
なぜなら、僕も同じ目に遭う可能性があるのだから・・・

いじめの早期発見と言い、
子どもたちの一挙一動を監視し
少しでも逸脱すれば
ハイリスクな子どもとして
隔離し管理する大人がいて、
それに我慢ができず、
キレてしまった子どもがいた。
其の所為で大人からやはりこいつは
ハイリスクな子どもだったと言われ、
グレるしかない子どもがいた。

いじめっ子になる可能性が高いとされ、
まだいじめてもいないのに
出席停止になった。
それでますますグレてしまった。
もう誰も信用できない。

教育再生会議では、
いじめなど問題行動を起こす児童・生徒への対応について
出席停止措置の積極活用の是非が議論されていると言う。

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