さくらびレポート329〜今日は完成させねば!:「目で鯛」金屏風プロジェクト

櫻ヶ岡中学校の中平です。3月も下旬なのに、たくさん雪が降っている長野市です。
美術部では、連日、入学式のステージ上(新しい体育館!)に置かせていただく金屏風を制作しております。

今日は、今後の日程を逆算していくと、どうしてもボンド乾燥に入らなければならず、金スプレーの前段階まで完成させなければいけない日です。

朝から急ピッチで制作を進めました。

ボンドとシュレッダーゴミを混ぜるチーム、それをボードに貼りこんでいくチーム、ヒレを固定するチームに分かれて活動開始です。

シュレッダーゴミをくっつけていくチームは、特に鯛の立体感を出すために、大きな面を常に注意しながらどれだけ盛り上げればいいのか、考えて制作します。

11時30分過ぎ、シュレッダーチームが活動完了したので、いよいよ鯛のウロコ部分となる廃棄スリッパをボンドで固定していきました。

並べ方も立体感を出すために、とても大事です。おき場所を確認して協力しながら貼りこんでいきます。ボンドがしかりくっついてくれることを祈りながら・・・・・。

長い時間がかかりましたが、なんとか金スプレー前段階は完了しました。

これを30日まで美術室で乾燥させ、登校日である30日の午後、校庭へ運び出して金色のスプレーで全体を塗布します。金一色しか使いません。

この活動の美術的な学習ポイントとしては、いわゆる廃材を使って造形をするということと、金のスプレーで全体を塗ることによる、素材の質感の変化に気づくということです。色を一色変えたり、全て同じ色に変えることを通して、別の世界を垣間見る経験をして欲しいと思います。

今日、生徒と活動してみて、「ここはもっとクリエイティブにできないかあ」と感じたことがあります。それは、一つの動きや表現をしていると、長い時間そのままの動きを続けてしまうことに疑問を感じなくなるということです。全体を見て制作するためには、どこかで動きや表現の狙いを変える必要が出てきます。その発見ができるともっとクリエイティブな楽しい活動になるのになあ、とつくずく感じました。それは、私自身も生徒も課題なのだと思いました。