いじめ当事者ーいじめられてる子、いじめてる子、見ている子の気持ち

今年もお世話になりました。

行政の担当の方、学校や保育園の保護者会の担当の方など
皆様のお陰でたくさんの子どもたちに出前授業や
保護者向け講話をお届けすることができました。

特にいじめを防止するためには
当事者の子どもたちの声に耳を傾ける必要があります。
しかし子どもの小さな声が大人に届く機会はほとんどありません。

また子どもの小さな声は他の子どもにも届いていません。
なぜなら子どもたちはいじめられていることを恥ずかしいと感じ
友だちにも親にも先生にも話さないからです。
その結果1人1人の子どもはますます孤立してしまいます。

私たちは団体発足20周年を機にこれまでの
子どもたちのアンケート23,500人分をまとめて
子どもたちに成り代わって社会に発信したいと考えています。
そこにはデータではない子どもたちのつぶやきや叫びが
溢れているからです。

現在編集の最終段階ですので
来年度にはまずは電子書籍で無料公開を計画中です。
子どもたちにいつでも読めるようにすることで
「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」
「自分と同じ気持ちの人がいるんだ」
などと気づいて少しでも心が軽くなってほしいと願います。

また書籍化のためには今後助成金を申請します。
大人の皆さんに知って頂きたいのは、いじめ当事者とは
いじめられて傷ついている子どもだけではなく
それぞれの背景があるいじめてる子どもも
無力感に苦しむ見ている子どもも
クラスの全ての子どもが当事者だということです

いじめについて子どもたちがどのように感じているのか
ぜひ多くの大人の皆さんに知って頂きたく
書籍出版を目指します

来年度もどうぞよろしくお願いいたします。