おばあちゃんのお宅訪問! 〜遺言プロジェクト〜

6月7日。
この日は、まず制作スタッフ&監督総出で、一人暮らしをしているおばあちゃんのご自宅を訪問、取材した。

歴史ある旧市街のまんなかにある”銭湯”は、この界隈に住む一人暮らしのお年寄りたちの社交場になっている。

今回訪ねたおばあちゃんは、その銭湯の常連客の一人。

最初はとまどい気味だったおばあちゃんも徐々にリラックスして、稼業のこと、亡くなったご主人のこと、若かりし頃のことなどを語ってくれた。

このおばあちゃんの趣味は絵画。

2階にたくさん置いてあった作品を見せていただいた。
近江八幡の風景はもちろん、自分の心の中にある想像上の原風景もある。
なかなか見ごたえのあるすばらしい絵を見せていただいた。

取材後、マルチメディアセンターに戻って、原監督の講義。

インタビューの時のフレームの決め方、手の表情の捉え方、畳に座る日本独特の生活空間をうまく表現するための低い三脚の活用、などなど。

レクチャーのあと、先日の「お豆さん」自主撮影の映像をみんなでチェック。

問題点が次々と指摘されていく…。

この「お豆さん」シリーズでは、人よりもむしろ「豆」が主人公。
畑で育ったそら豆が収穫され、縁側に干され、お寺に献上され、仏前にお供えされ、料理され、お皿に盛られ、食べられる。
この一連の行程を、順を追って、あくまで「お豆さん」を主人公に据えたアングルで撮り通すことで、この作品は随分面白くなる。

原監督の豊かな発想に、唸る一同。
 

…実は、この日は原監督の誕生日が近いということで、ひそかにバースデーケーキを用意し、講座終了後にささやかなバースデーパーティーを開く。

思わぬサプライズを、素直に喜んでくださった原監督。

近江八幡名物、アンデケンのチーズケーキをみんなでおいしくいただきました。