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ひょうたんからKO-MA
記事一覧イベント一覧
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2008/06/25のBlog
6月25日、宵の刻。

大津市のピアザ淡海内にある淡海ネットワークセンターの「ふらっとルーム」お披露目企画として、映画『ほんがら』が自主上映されたので行ってきました!!

入場者は15人ぐらい。
県職員や、まちづくり系NPO、大学の先生などがいらっしゃって、上映終了後に意見交換したところ、「映像を使ったまちづくり・農村再生」について、各々の立場から後押しするような意見をたくさんいただきました。
 
2008/06/21のBlog
5月に撮影させていただいた長光寺さん。

このお寺では、檀家さんを集めて毎月1回、「弘法の日」である21日に法要が行われ、そのあと昼食を振舞うしきたりが残っている。

この昼食に必ず出される「お豆さん」は、地元のOさんが畑で収穫し、お寺に献上・お供えしているもの。

今回は、手間隙のかかる豆づくりを続けておられるOさん、そのお豆さんの調理法を先代から引継ぎ、昔とかわらぬ「伝統の味」を提供し続けておられる住職の奥さんたちに注目。

「弘法の日」の法要~昼食、そして畑での豆づくりや台所での調理の様子を、制作スタッフ総出で撮影させてもらった。

今回の主役はあくまで「お豆さん」。
畑からお寺へ、かごから食卓へ、そして人の口へ。
「旅するそら豆」を主役に見立てて、それを取り巻く人物を脇役として描いてゆく。
当然、独特のカメラアングルが要求されるわけで…。
法要に先立ち、現場に集まってカメラや照明をセッティングするスタッフ。

住職さんとも打合せを重ね、綿密に狙いを定める。

…が、いざ、本番が始まると、なかなかカメラスタッフの思惑通りにはならない。
ドキュメンタリーでは、人々の動きを見極め、瞬時に被写体を選び、狙いを定め、カメラを向ける判断力と技術が必要になる。
特に、ハイビジョンの横長画面は、人物を撮る際の空間の収め方が意外に難しい。

三脚を動かすことを躊躇したために間延びするアングルでしか撮れてなかったり、カメラのモニタに夢中になって、枠外で起きている決定的瞬間を逃したり。

「使える映像」を撮る難しさをそれぞれ実感。
失敗が最大の勉強。
Oさんがお寺に「お豆さん」を供えに持ってくるシーンでは、原監督直々にOさんへの演技指導が入る。

ドキュメンタリーとはいえ、「魅せる」映像をつくるには、出演者にこういったお願いをするのも必要なこと。これは「やらせ」ではなく、実際に行われているそのままのことを映像を通して効果的に観客に伝えるための「演出」。
年配のスタッフにとって、一番やっかいなのが「スローズーム」。
指先の繊細な力加減が求められる。

この日も、仏像ひとつ撮るのに、3人がかりで何回も挑戦したが、なかなか会心の「ズーム」はできなかった。
天然記念物「ハナノキ」が境内にしっかりと根を下ろす「長光寺」さんとは、今後も長いおつきあいになりそうです。
 
2008/06/18のBlog
近江八幡市加茂町は、広々とした農村集落。

ここの街道沿いに、毎朝「朝市」が出て、地元農家が新鮮な朝採り野菜を持ち寄って売られている。

この「加茂町朝市」の野菜は、安くて新鮮でおいしいとけっこう評判で、かなり遠くからわざわざ早朝に買出しに来てまとめ買いしていく業者らしき人たちも後を絶たないという。

そんな朝市を切り盛りしているのは地元のO夫妻。
田舎らしい、とってもおだやかで幸せそうなお二人をはじめ、農家の皆さんを取材・撮影させていただいた。

見るからに平和そうなこの人たちの陰影を、どのような視点で切り取り、表現するか?
悩みどころです。
スタッフが話し合って絵コンテを描いてくれることになりました!!
2008/06/15のBlog
映画の聖地ハリウッドでも、私たちと同じようなことを考えた人達がいるようで…。


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映画「最高の人生の見つけ方」

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演の感動作。
共に余命わずかの富豪と自動車整備工が出会い、やり残したことを叶えようとする旅の様子を笑いと涙でつづる。

自動車整備に身を捧げてきたカーターと、金に固執した人生を送ってきた実業家エドワードが、入院先の病院で同室に。
お互いの余命が残り少ないのを知った彼らは、人生でやり残したことをまっとうしようと意気投合する。

公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/
2008/06/14のBlog
[ 23:00 ] [ アサヒアートフェスティバル ]
ついに始まりました!
今年のAAF。

われらがひょうたんからKO-MAからは、2人がオープニングに参加し、昨年度プロジェクトで製作したドキュメンタリー映画「ほんがら」のPRと、今年度プロジェクト「遺言」の紹介、そして近江八幡名物の「うまいもん市」を展開。

~赤こんにゃくと近江牛のしぐれ煮
~ちょうじ麩からし味噌和え
~アユとウロリのつくだ煮

ご賞味いただいた方、いかがでしたでしょうか?
 

さてさて、今年度のひょうたんからKO-MAは、「遺言プロジェクト」を展開中。

原一男監督の熱血指導のもと、近江八幡のおじいちゃん・おばあちゃんに話を聞きに行き、彼らの遺言メッセージを映像作品にしていくプロジェクトです。

「フェスティバル」と呼ぶにはやや地味で細く長く続く企画ですが、時間をかけて地域・人とつながっていくプロセスを生で楽しめるのがこのプロジェクトの醍醐味。

AAF開催期間中、原則として隔週土曜日に、原一男・長岡野亜両監督を招いての取材・撮影・講座・ワークショップを、近江八幡市立マルチメディアセンターを拠点に開催しています。

興味のある方は、ぜひ実際に「参加」してみてください☆

今のところ、開催予定日は

6/21(土)
7/5(土)
7/19(土)
8/2(土)
8/17(日)→お盆と重なるため日曜にシフト
8/30(土)
9/13(土)
9/27(土)

となっています。

詳しくは、マルチメディアセンター(0748-31-0800)までお問合せください!!
 
 
そしてもうひとつ。

今年のAAFのテーマは「アートツーリズム」。
お越しいただいた方々には近江八幡の魅力を堪能していただく一方で、近江八幡を舞台にした映画作品「ほんがら」を、ぜひ皆さんの手をお借りして、全国各地を「旅」させてやってもらいたいと思っています。

自主上映に興味のある方、ぜひご一報を!!
 
2008/06/07のBlog
6月7日。
この日は、まず制作スタッフ&監督総出で、一人暮らしをしているおばあちゃんのご自宅を訪問、取材した。

歴史ある旧市街のまんなかにある"銭湯"は、この界隈に住む一人暮らしのお年寄りたちの社交場になっている。

今回訪ねたおばあちゃんは、その銭湯の常連客の一人。

最初はとまどい気味だったおばあちゃんも徐々にリラックスして、稼業のこと、亡くなったご主人のこと、若かりし頃のことなどを語ってくれた。

このおばあちゃんの趣味は絵画。

2階にたくさん置いてあった作品を見せていただいた。
近江八幡の風景はもちろん、自分の心の中にある想像上の原風景もある。
なかなか見ごたえのあるすばらしい絵を見せていただいた。

取材後、マルチメディアセンターに戻って、原監督の講義。

インタビューの時のフレームの決め方、手の表情の捉え方、畳に座る日本独特の生活空間をうまく表現するための低い三脚の活用、などなど。

レクチャーのあと、先日の「お豆さん」自主撮影の映像をみんなでチェック。

問題点が次々と指摘されていく…。

この「お豆さん」シリーズでは、人よりもむしろ「豆」が主人公。
畑で育ったそら豆が収穫され、縁側に干され、お寺に献上され、仏前にお供えされ、料理され、お皿に盛られ、食べられる。
この一連の行程を、順を追って、あくまで「お豆さん」を主人公に据えたアングルで撮り通すことで、この作品は随分面白くなる。

原監督の豊かな発想に、唸る一同。
 
…実は、この日は原監督の誕生日が近いということで、ひそかにバースデーケーキを用意し、講座終了後にささやかなバースデーパーティーを開く。

思わぬサプライズを、素直に喜んでくださった原監督。

近江八幡名物、アンデケンのチーズケーキをみんなでおいしくいただきました。
 
2008/06/03のBlog
前回の撮影時に、長光寺で話題に上っていた「お豆さん」。

お寺の毎月の行事で振舞われる様々な種類の「お豆さん」は、地元農家のOさんが畑で育ててお寺に献上されたものをお寺で調理。昔からの味を守り継いでおられる。

今は「そら豆」のシーズン。

「そら豆」って、さやが空に向かって育つから「空豆」っていうらしい!!
空に向かって緑に輝く「そら豆」のさやは、今しか見られず、あと数日もすればさやは黒くなって垂れ下がっていくという。

この話題が制作スタッフMLでも盛り上がり、行けるメンバーだけで、すぐにOさんの畑のそら豆を撮りに行こう!! ということに。

で、6月3日、スタッフ数人で撮影を敢行。
在学している映像系専門学校からHDVカメラを借りてきてくれたKくんほか数名のスタッフが、Oさんの畑へ行ってきました。

さて、果たしていい映像が撮れたかどうか?!
2008/05/24のBlog
5/24(土)。

まずは、マルチメディアセンターに集合して、前回撮影した長光寺住職さんの「遺言」映像を試写。

前回はプロの長岡氏が撮影したのですが、それでも、原監督から4つ、5つ、「ダメ出し」が相次ぐ。これを反面教師に、皆の勉強のため、撮影の具体的なノウハウが丁寧に解説されていく。

◎ピントの合わせ方
→人物を静止で撮る時は、必ずマニュアルフォーカスにすること!!
 (オートにすると背景にピントがあってしまうことが多い)

◎カメラフレームの構図のゆるさ
→無意味な空間が写っていると退屈な画面になってしまう。カメラの液晶モニタと実際にテレビ画面に出力される映像とでフレームが若干異なるため、カメラのクセを早く把握する必要あり。

◎ズーム、パンの技術とタイミング
→セリフの内容展開とズームのタイミングがうまくシンクロするとズームが生きる。

などなど。

続いて、老夫婦が経営する市内の中華料理店「てんしん」さんに、近所のおじいちゃん数名が集まってくださったので、昼食を兼ねて取材に伺った。

スクールサポーターとして、雨の日も雪の日も、一日も欠かさず毎朝路上に立って子ども達の通学の安全を見守っておられるSさんの話が印象に残る。


さらに、夕刻。
旧市街のなかにある銭湯へみんなで向かった。
午後5時に開店する銭湯の前には、開店の30分も前から、近所のおじいちゃん・おばあちゃん達が集まり、井戸端会議に花を咲かせている。
一人暮らしのお年寄りが多く、この銭湯の前の空間は、友達同士が集まって語らえるコミュニティの交流の場となっているようだ。

なかなか個性的で面白そうなおばあちゃん、おじいちゃんがたくさんいらっしゃって、みんなで手分けして話を聞いていたところ、5時になり、銭湯の扉が開いた瞬間、皆さん、話の途中にも関わらずそそくさとお風呂の中へ…。おぉぉぉ~い…!!


…気を取り直して、メンバーの一人が運営する「八幡酒蔵工房」へ。

みんなで結束していい作品をつくりあげようと、ビールや地酒を買い、鉄板焼きをしながら安上がりな"決起飲み会"を敢行。

スタッフの皆さん、随分うちとけてくださったし、一人ひとりが活動にも意欲的だし、今後が本当に楽しみです!!
2008/05/16のBlog
3月8日の映画「ほんがら」完成記念上映会の当日展示用に地元のおじいちゃん達が作ってくださっていた「ほんがら松明」の芯部分(中空部の骨組み)の模型。

上映会終了後、すぐに処分されてしまいそうになったのを、「ちょっと待って~!!」とお願いして、今までひょうKOMAで引き取っていたのです。

それが、滋賀県立琵琶湖博物館の粋な計らいで、収蔵品として引き取ってもらえることになりました☆
(右の写真は、博物館へと旅立つ「ほんがら」模型)

記念上映会にもメッセージをくださった嘉田県知事が、その立ち上げ準備に奔走された「琵琶湖博物館」。

今回引き取ってもらった「ほんがら」の骨組みは、常設展示こそされないと思いますが、近い将来、博物館で映画「ほんがら」が上映される際に再びお目見えするだろうと思われます。琵琶博のNさん、上映会、よろしくお願いしま~す!!
 
2008/05/10のBlog
5/10(土)、雨のしたたる中、前回下取材させていただいた長光寺の住職さん(89歳)を対象に、実際にカメラを回して「遺言メッセージ」を話してもらう「撮影」に初挑戦しました!!

2008/04/29のBlog
4/29(祝)午後2時~
「八幡酒蔵工房」にて、映画『ほんがら』の自主上映会が開催されました。

工房の一角に大きな白幕を張っての手づくり上映会。

3月の完成記念上映会に来れなかった地元の人が多かったようですが、中には京都からわざわざ来られた方も。

入場者は15名ほどでしたが、上映終了後には地元食材を使った軽食も出て、来た人同士が交流を深めておられました♪

[ 23:29 ] [ 遺言 ]
4/29朝、制作スタッフがマルチメディアセンターに集まりました。

車に分乗して、一路、市内の「長光寺」さんへ♪
長光寺は、滋賀県では珍しい真言宗の古刹。境内にそびえる樹齢数百年の「ハナノキ」は天然記念物に指定されています。

この長光寺のご住職さんは、御年89歳。
今日は、私たちの取材のために、住職さんの奥様やご近所のお年寄りがお寺に集まってくださっていました。

お堂にゾロゾロと案内され、お年寄りたちと向き合って座ります。
 

原監督のリードで、取材が始まりました。

今回は、とりあえず皆さんが「カメラの前で伝えたいこと」を、それぞれひと通りお聞きする、ということで、住職さんから、年齢の高い順に、お一人ずつ話を伺っていきました。

しょっぱなの住職さんが「戦争のない平和な社会に」との願いを話されたからか、皆さん、戦争体験の話が中心に。特に、自分の体験を「自分史」として自費出版されたTさんのお話が印象に残りました。終戦後、満州に取り残された1年半の悲惨な体験談。


ひと通りお話を伺ったところで、ひとまず切り上げ。
また、日を改めて、お一人ずつ、今度はカメラを持ってうかがうことを約束し、長光寺をあとにします。
 

みんなで昼食をとった後、マルチメディアセンターに戻って、原監督の講義。
過去の事例なども踏まえながら、今日聞いたひとりひとりの話を「映画」らしく表現していくためのノウハウを学びます。

ポイントは、できるだけ「話」ではなく「動き」で表現すること。

そのためには、取材で得た情報から、しっかり狙いを絞り、こちらから意図的に「しかけ」ることによって、相手の潜在的な思い・願いを「組織化」する必要があること。
 

次回は、5月10日(土)に、長光寺の住職さんをインタビュー。
今度は、実際にカメラをまわします!
 
2008/04/19のBlog
4月19日、宵の口。

「ほんがら」を含む5本の松明が並ぶ若宮神社に、ぽつぽつと人が集まりだす。

神社に立つほんがら松明の胴体には、いつの間にか「奉納 ほんがら」と書かれた大きな垂れ幕が、オリンピック選手の胸元に輝く金メダルの如くかけられていた。


と、ここから車で15分ほど行った琵琶湖畔にある「休暇村近江八幡」のマイクロバスが乗りつけ、ガイドさんが浴衣姿の宿泊客を引き連れて降りてきた。そしてこのガイドさん、「こちらが島町伝統のほんがら松明で…」と解説をはじめるではないか!
本来、これは地元だけのお祭りで、よそから観光客がわざわざ見に来るなんて前代未聞?!

…あとで聞いた話によると、このガイド役の人物、休暇村の職員さんで、島町の老人の一人から映画「ほんがら」のDVDを譲り受け、映画を観て感動し、このオプションツアーを企画したらしい。

~自然発生的、アートツーリズム~

私たちも知らないところで、映画「ほんがら」が活かされ、人や地域が動いていたことに感銘を覚えた。

午後7時すぎ。

若宮神社では、今年のお稚児さんが持ってきた高さ1.5mぐらいの可愛らしい「お稚児松明」に、最初の火が灯される。なんと、今年はこの「お稚児松明」も「ほんがら」だった!!お稚児さんの近所の老人が作るのを手伝ってくれたらしい。

この小さな「ほんがら」はどんな風に燃えるのかと興味津々で見ていたところ、そのことを知らなかった自警団員が普通に横から火をつけてしまって…^^;;;

残念! …と思っていたら、お稚児松明づくりを手伝った老人の孫の「子ども松明」が到着。なんと、こちらも「ほんがら」だった!!さすがMさん。

早速、子ども松明の下に火が入れられる。と、地突きをする間もなく、てっぺんから小さな炎が顔を出した。
「長老」のひょうきんなパフォーマンスも飛び出し、境内は笑いと拍手に包まれた。
なごやかな雰囲気がひろがる。
 
8時半ごろ。

太鼓の渡りも境内に到着し、宵宮もクライマックス。

いよいよ、「ほんがら松明」に点火する。
去年一度経験しているだけあって、不安や混乱もなく、若衆がほんがらを取り囲んだ。みんな、去年よりうまくやってやろう、という意気込みが表情にあらわれている。

今年は、老人たちは手も口も出さず、静かにおだやかに見守っている。

最初、底から火を入れるのがうまくいかず、2度ほどすぐに火種が消えてしまった。
3度目、火を入れて3度ほど威勢よく地突きをすると、パチパチと内側を火がかけのぼる音がし、モウモウと煙が立ち昇った。

ほどなく、てっぺんから、一瞬、おおきな炎の塊が飛び出した!
製作時の工夫が功を奏したのか、あっけないほどの大成功。

昨日までの雨で少しシケっていたのか、なかなかヨシに燃え広がらず、2度、3度と炎が飛び出すたびに、境内に拍手がこだまする。

やがて、炎が松明を包み込む。熱エネルギーがほとばしり、見守る人々の全身に染みわたる。人々は、松明を通じてひとつになり、松明を通じて宇宙とつながる。

いやはや、アートだなぁ。
 
「ほんがら松明」の点火そのものはうまくいきましたが、祭全体としては、今年かなり代替わりしたようで、段取りがわからずあたふたしたり、年配者から叱咤の声が飛ぶ場面も。
こうやって、世代から世代へ、伝統が受け継がれていくんだなぁ。


…それにしても、つい昨年まで、老人以外ほとんど誰も知らなかった「ほんがら(松明)」というコトバが、いまや完全に市民権を得て、町民同士のコミュニケーションの架け橋として、さらには観光客をひきつける資源として、命を吹き込まれ、たしかにうごめき始めたのを感じた。

この様子なら、来年は、2本・3本のほんがら松明がお目見えするかもしれない。


作品としての映画「ほんがら」は3月にひとまず完成したけれど、島町のドラマは、まだまだ始まったばかり。これからが楽しみ!!
 
2008/04/13のBlog
[ 22:11 ] [ ほんがら ]
4月13日。祭りの一週間前になるこの日は、町民総出で祭りの準備。
5つの組が、各々1基ずつ松明を結う日。

去年のこの日と違うのは、「ほんがら松明」のつくり手が「老人クラブ」ではなく、M組だということ。去年は、5つの組が1基ずつ「どんがら」松明を、老人クラブが「ほんがら」松明1基をつくり、計6基の松明が並んだのですが、今年は、老人クラブは例年通り神社の掃除を担当し、M組が「どんがら」ではなく「ほんがら」に挑戦。

話を聞いてみると、3/8上映会を見た今年度の新自治会長さんの掛け声で、このような展開になったらしい。その意味で、映画が地域を動かした、といっても過言ではない。
 


若宮神社からもっとも遠いM組の男衆が、今年は若宮神社の境内中央を陣取って、先週急造した「ほんがら」の「芯」に藁や菜種がらを巻きつけ、松明をしあげていく。20代の若者も結構来て、楽しそうにおしゃべりしながら作業に加勢している。

そばで掃除をしながらも、ほんがら松明の様子が気になるご様子の老人たち。

やり方がわからないところは、若者が近くの老人に聞きに行く。聞かれた老人は、待ってましたとばかりに、つくりかたのコツや心得を丁寧に教える。「ほんがら松明」が、世代間のミゾを埋めていく。
 

こうして予想よりも早く出来上がったほんがら松明は、去年よりも一回り太く、威風堂々といった風貌。実は、去年の反省を踏まえ、ほんがらの内側は燃えやすく、外側には火が出にくいよう、松明最上部まで藁をキッチリ巻きつけるなどの工夫もされている。


ほどなく、他組の「どんがら」松明も境内に集結し、5基の松明が勢ぞろい。

果たして、今年の「ほんがら」はうまく燃えるのか?!
来週の祭りが楽しみだ!!
 
2008/04/12のBlog
昨年の春祭りで劇的に復活した「ほんがら松明」。

今年の祭で、あの感動を再び…
との願いが、なんと現実のものに!!!

今年は難しいと言われていた「ほんがら松明」ですが、地元の内発的なパワーで、今年も一基作られることになり、すでに竹輪を編んだ「芯」部分はできあがっているとの情報が舞い込んで来ました☆

3/8の映画「ほんがら」完成記念上映会の効果てきめん!…かどうかは分かりませんが、ともあれ、老人たちの息子・孫の世代を徐々に巻き込みながら、「ほんがら松明」は、少しずつ、着実に、島町のコミュニティを良い方向に導きつつあることは明らかでしょう。

地域プロデューサー冥利に尽きるデキゴト。
島町の神様に感謝デス


さてさて、今年のAAFのテーマはアートツーリズム♪
映画「ほんがら」を観た方も、まだ観てない方も、農村コミュニティの歴史と伝統が生んだ芸術品・ホンモノの「ほんがら松明」の迫力と感動を、現場でライブに味わいませんか?!
(詳細は下記イベント情報参照)

★祭を見に行く前に、映画『ほんがら』を観ておくことを絶対にオススメします!! ~DVD絶賛発売中~

【参考】映画「ほんがら」オフィシャルサイト
 
 
…なんだかやけに営業的ですが、これもアートマネジメントの一環?!
決して営利ではないのでご容赦を^^;
 
 
■T・Tさん(♂)(出演した地元老人の一人)
感激しました。
大変よい思い出になりました。


■K・Yさん(♀)
とても良く出来たドキュメンタリーだと思いました。
音楽の入れ方も新しく、若い方にも十分楽しんでもらえる作品。


■N・Yさん(♂)
住民の熱意と、伝統の重み。
若人の前向きな姿勢。


■K・Rさん(♂)
登場された方が、自分のセリフを映画で再確認することで、何が起こるのでしょう?
そこに興味があります。
「ほんがら」は女の子のたいまつとして、ミニチュアを作っても良いのかもしれません…。
[ 13:57 ] [ ほんがら ]
2008/04/11のBlog
4/11(金)、第2回目の制作スタッフミーティングは、趣向を変えて平日の夜に行われました♪


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■ミーティング概要
日 時:2008/4/11(金)18:30~20:30
場 所:マルチメディアセンター


■おもしろい老人の情報収集について
・近江八幡おやじ連に関する情報をインターネットで見つけた。
 →非常に面白そうな人物はたくさんいるが、定年退職者の
 集まりなので、若干若すぎるか。

・長光寺の住職(90歳)に話をしたら乗ってくれそうだった。
 
・円山水郷めぐりの船頭さん(大西さん)も応じてもらえるんじゃないか。

・八幡町の銭湯には個性豊かな老婦人が通っている。

・加茂町朝市に毎朝来ている農家のおじい、おばあも歓迎ムード。

・その他、民生委員さん、老人会長さんなどにも聞いてもらっている。


■機材の説明
・カメラや三脚の機能・特徴・使い方について、メンバーのSさんに実物を触りながら解説してもらった。

・ハイビジョンカメラ・三脚・マイクのセットを複数確保する必要がある。
 

■次回ミーティングについて
・次回は、原監督にも来ていただけそう。

・次回は、できれば実際に老人にお会いして取材を体験し、現場で何をどのようにすればよいか生で学ぶ機会にしたい。

・次回は、4/29に、長光寺の住職さんを取材させていただく。

2008/03/29のBlog
3/29(土)午後、2回目の制作スタッフミーティング。
以下、議事録です☆

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■ミーティング概要

日 時:2008/3/29(土)14:00~16:00
場 所:マルチメディアセンター


■どうやって「遺言」を集めるか?

それぞれ、役割を決めて、動ける範囲でとにかく具体的に
動いてみること!!

◎市内の「最高齢者」を片っ端から調べ出し、1人30秒
 ずつでもいいからたくさんの人を撮ってつないでいく。
 →市に問い合せてみる
 →図書館で新聞のバックナンバーから調べてみる

◎老人ホーム
 →「遺言」の制作意図が伝わるような作品の上映会を
 老人ホーム内で行い、我々も同席して交流を深める

◎インターネットで検索してみる
 →全員、それぞれやってみる

◎オモシロそうな老人を新聞記者等に聞いてみる

◎「こんな人を撮りたい」というこちら側のイメージを
 はっきり持ち、それに合致する人にとにかく会っていく


■準備するもの

下記のものを事務局で早急に準備するので、老人や地元
組織などに取材依頼しに行く折には必ず持参すること。

・身分証明書(首からぶら下げる)
・取材依頼文(いつでも渡せるように常備しておく)
・名刺(遺言プロジェクトスタッフとしての名刺)


■取材・撮影方針、機材

◎撮影経験のある人とない人とで2人1組のペアになって、
 スタッフ2人で1人の老人を追いかける形を基本とする。

◎インタビューの場で、最後に必ず老人の「ポートレート」
 を撮影する。→デジカメも必要

◎カメラはハイビジョンで撮りたい。数台必要。

◎カメラを持ち寄る場合、同じハイビジョンでもAVCHDと
 HDVの2種類の規格があり、編集ソフト等によっては互
 換性がないため、注意が必要。

◎DVテープなどの消耗品は、事務局から支給する。

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2008/03/10のBlog
2008年3月8日。
午前中は冷ややかな曇り空だったが、午後にはお日様も顔を覗かせ、風もなく、春の訪れを感じさせるのどかな昼下がり。


午後1時半。
現地・近江八幡市立島小学校体育館での準備作業が始まると、地元消防団の青年達が実に手際よく、体育館にシートとゴザを敷き、座布団とイスを並べていく。

NPO法人滋賀県映画センターからお借りした巨大スクリーンをステージのバトンに設置し、PAとプロジェクターも設営。

ほどなく、「島町の宝探し探検ツアー」参加者がぽつぽつと集まりだす。

午後3時。
ツアー、開始。
なんと、想定していた定員(20人)を大きく上回る30人(うち13人は子ども)が参加してくれて、随分にぎやかな「大名行列」が、しずかな島町内を練り歩いた。

島小学校の郷土教育/風水の龍穴地形/古い家並みと石垣/由緒ある神社とむべ伝説/清浄な池にすむホトケドジョウ/人知れずお地蔵様の世話をする老人/山々の巨岩信仰とご神木/放置竹林と獣害問題/北山田再生プロジェクト/6世紀の古墳群

たった60世帯の箱庭のようにコンパクトな農村集落のなかに、うずもれた「お宝」が実にたくさんある。

「お宝」をめぐりながら、映画『ほんがら』のみどころや撮影時のエピソードなどもたくさん話した。100分間もの映画にでてくる全てのシーンが、この小さな空間の中だけで構成されていることに、改めて気づく。

とちゅう、地元の老人が、自分の家に代々伝わる伝説を熱く語ってくださった。
「口から口へ伝え聞くだけで、この在所には記録が何も残ってないんや。」
彼らの語りが、口伝えの伝説が、文字にならない貴重な「記録」なのだ。

午後5時。
ツアーご一行様が体育館に帰ってくると、中庭にテントを張っていた地元有志が、待ちかねたように手づくりのおにぎりと豚汁をふるまった。地元の夏祭りや文化祭で、この手のサービスはお手の物だ。

よそからのお客さんと地元住民が、顔をあわせ、声を交わし、交流することができる。
お客さんにとっては、手のぬくもりが残るおにぎりと愛情たっぷりの豚汁は最高のご馳走。

地元有志にとっては、島町に足を運んでくださった方々の喜ぶ顔を見られるほかに、小遣い程度の現金収入も得られる。(もっとも、1食200円ぽっきりだったので原価すれすれにしかならなかっただろうが…。)

これぞ、コミュニティビジネスの原点ではなかろうか。



午後5時30分。

ぼちぼち観客が集まりだす。
顔なじみのおじいちゃん、おばあちゃん達も、いかにも楽しみな様子だ。

体育館後方に展示した写真や関連資料を熱心に見入る人もいる。
この日のためにわざわざ作っていただいた「ほんがら」の模型が誇らしげだ。



午後6時。
いよいよ開演!!
広い体育館の会場は、ほぼ目標通りの300人近いお客さんで埋まった。

司会は、もうすっかりお馴染みの氏。

実は、O氏は同じ日の午後1時から滋賀県甲賀市で開催された、日本ブラジル交流100年を記念してのドキュメンタリー「PERMANENCIA~この国にとどまって~」上映会のMCを終えてから島町に駆けつけての強行軍。

主催者あいさつでは、H氏節が炸裂。
DVDの売上が私たちひょうKOMAの活動を支えていることをPRし、理解を求めた。

来賓あいさつでは、近江八幡市長が島町にあついエールを贈ってくださった。

そして、照明が落とされ、地元島町在住のソプラノ歌手・磨谷真理さんによる童謡メドレーが始まった。のどかな農村の、暗くなった体育館に、澄み切ったソプラノが充満する。


午後6時30分。
歌が終わると同時に、映画が始まった。

思わず笑ったり、こぶしに力が入ったり。真剣に見入る300人。
松明に灯が灯ると、感嘆の声が響いた。

長いようで、あっと言う間の100分間。



午後8時10分。
上映が終わると、嘉田由紀子滋賀県知事から届いたメッセージが朗読され、島町自治会長に手渡された。

そして、監督・長岡野亜氏のトーク。
監督が、映画に登場した老人たちを数名前に呼び出し、一言ずつ質問していく。
映画の中での生き生きとした表情とは裏腹に、大勢の観客を前にしてガチガチに緊張する老人達が、妙に愛らしかった。

長岡監督には、地元から「鮒寿司」がプレゼントされた。プレゼンターは、昨年の祭でお稚児さんをつとめたHくん。
地元の老人達が今でも毎年作っている鮒寿司のを撮影時にいただいてすっかり気に入っていた長岡監督、満面の笑み。


長岡監督の師匠・原一男氏も、愛弟子の記念上映会に駆けつけてくれ、感想を語ってくださった。自分の教え子だからひいきするわけではなく、映画として世界にも通用しうる、なかなか優れた作品だ、と。

最後に、AAFでいつもお世話になっている、アサヒビール芸術文化財団の加藤種男事務局長から、締めのメッセージをいただいて、地域ぐるみの完成記念上映会は大成功のうちに幕を閉じた。



終了後―。
観に来てくださった友人・知人たちは、口をそろえて「感動した」「感激した」と嬉しい反応。
観に来れなかった人たちからは、早速「ぜひ改めて上映をしたい」との申し出も。

地元からも、

・正直、あそこまで出来上がっているとは思わなかった
・あんなに多く人が見にこられると思っていなかった
・毎日見ている島の風景も良いもんだな
・地元にいながら磨谷真理さんの歌を聞くのは初めて、素晴らしい
・上映会の進行も良かった

といった声が聞こえてきた。映画を通じて、郷土のよさを再認識し、郷土に誇りをもってもらえたなら、こんなに嬉しいことはない。


「完成記念上映会」は終わりましたが、映画『ほんがら』は今誕生したばかり。
まずは草の根レベルで上映会のネットワークを広げながら、「ほんがら」のムーブメントが滋賀に、全国に、世界に「火をつける」ことができたら、と夢は広がるばかり。

これまで関わってくださった皆様に深く感謝するとともに、これからもご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いします!!