AAF2009ミニ交流会 in 近江八幡 〜AFTER GONZA〜

「権座サポーターのつどい」終了後、AAF関係者でささやかな交流会をしました。

【参加メンバー】
アサヒビール芸術文化財団の加藤種男さん、コミュニティアート船橋の下山さん、外浜まつりの岡田さん、天若湖APの下村さんと中塚さん、大枝APの廣さん・水口さん・前田さん、ひょうたんからKO-MAの藤田。

前半は、交流会というよりも近江八幡旧市街エリアをアートツーリズム的に散策。

▼空き町家を再生活用してリニューアルオープン間近の3Rリサイクル工房「八幡酒蔵工房

▼2年前に商家をリノベーションして5店主共存によるアートスペースを創り出した「尾賀商店

▼八幡堀に面したロケーション抜群の町家を活用したアートカフェ「天籟宮
 (NPO法人エナジーフィールドの活動拠点)

後半は、天籟宮にて井戸端談義。
基本的にフリートークで、コミュニティアートのこれから、みたいなことについて語り合いました。

以下、メモを取ってなかったので記憶を頼りに…。

●近江八幡の魅力と課題
・「水」の存在感がことのほか印象的。
・「権座」周辺の水郷エリアと、八幡堀周辺の旧市街エリアとは、「水」でつながっているのに、切り離された感じ。もっと一体感を出せないか。
・魅力的な資源はいっぱいあるのに、お金を落としてもらえる場所が少ないのがもったいない。

●近江八幡における地域プロデューサー達のスタンス
・それぞれの狭い特定地域と特定資源に根ざした地域団体(e.g.権座の会八幡酒蔵工房一粒の会、八幡山の景観を良くする会、箱庭の里など)があり、限られたコアメンバーが複数の地域団体に所属し、うまく役割分担をしながら活動している。それら特定の人をハブとして情報や経験の共有はある程度されているが、全体としてのネットワーク力が弱いのが課題。

●そもそも、アートNPOって何?
・特定非営利活動促進法における「文化・芸術の振興」を目的としたNPO…ってことになるのかな。
・福祉、環境、まちづくりに次ぐ第4勢力
・儲からないNPO(^^ゞ
・滋賀県にアートNPOってあったっけ?
 →今ここ(天籟宮)にいるエナジーフィールドさん、ぐらいかも?

●コミュニティアートって、実際のところどうよ?
・まちづくり側のひとりよがりで、とにかく誰でもいいからアーティストをかき集めればいいってスタイルのアートイベントがあるが、そういうのは困る。
・本当に地域のことを考えていれば、まちづくり側だって「誰でもいいから」って発想には絶対にならないはず。
・まちづくりには、「地域の資源や課題への理解を促す行為」が必須であり、アートにはその力がある。まちづくり側・アーティスト側の双方がそれを分かったうえで取り組むことが大事。
・「権座」の場合、権座という存在そのものや、酒そのものがすでに優れたアートであり、今のところ、あえて、いわゆる(現代)アートを必要とするまでもなく、地域資源の再評価が実現できてしまっている。しかし、その空間に魅力を感じてくれるアーティストが自ずから集まって、さらなる相乗効果を発揮してくれることも期待している。

●AAF関連団体の関西ネットワーキングについて
・天若湖・大枝・大山崎の3者は、桂川水系でつながっている。
 地域をネットワークするとき、水系を軸にすると繋がりやすいのでは。
・もう少し大きく「琵琶湖・淀川水系」で見れば滋賀県も繋がる。
・大枝の「どぞばた」が、けっこう関西のハブになっているのでは。
・同じ京都府でも、太平洋側の水系に接続する京都市と日本海側の水系に接続する北京都(舞鶴・宮津方面)とは意識的距離が相当遠い。
・その意味では、琵琶湖を中心に集水域を一にする滋賀県は一体感がある。
・京都と大阪も意識的距離がある。
 大阪はアングラな感じ?
 京都は自己完結型で孤立しがち?
・京都と滋賀もアクセスは良いのに、京都の人はなかなか滋賀に行かない。
・「関西エリアはどこからどこまで」と線を引くことは無意味。
 それぞれの拠点からAAF全体へ呼びかけ、距離やエリアに関係なく、そこへ行ける人が行く、という感じがいい。
・「学生」という切り口で、大枝とわたらせで交流を深めては?
 →まずは行ってみないとその必要性はつかめないと思う。
 →AAFの交流プログラムを活用すべし。