AAF的東北アートツーリズム紀行(8)〜仙台・プロスポーツ・弘寿司〜

コンサート後、大場さんやサックス奏者の鈴木広志さんたちと少しばかり立ち話をさせてもらってから、再びバスに乗って仙台に戻ってきた。

齋藤さんに手配してもらった安宿にチェックインし、齋藤さんおすすめのお寿司屋さんへ向かう道中、地下鉄の構内などで、ベガルタ仙台・東北楽天ゴールデンイーグルス・仙台89ersの御三家そろい踏みのカンバンが目についた。

そういえば、滋賀県ってスポーツの印象が薄いなぁ。

高校野球では、近畿で唯一優勝経験なし。もちろんプロ野球チームもなし(おそらく、滋賀県民の多くは阪神ファン。新聞は中日が強いけど)。

数年前にサッカーで野洲高校が全国制覇したり、プロバスケチームのレイクスターズができたりしてるけど、やっぱり、滋賀はスポーツの印象が薄い気がする。スポーツでの盛り上がりに欠ける気がする。

個人的には、近い将来、BJリーグのファイナルで仙台89ersと滋賀レイクスターズの対戦を見てみたい。

(ちなみに、母が住んでいるサンフランシスコのアメフトチーム「49ers」と名前が似ているというだけの理由で、仙台89ersにはなんとなく親近感を感じている藤田です)
 
 

…などと考えながら齋藤さんに連れられて歩いているうち、目当てのお寿司屋さんに着いた。

どこから見ても、どこにでもありそうな普通のお寿司屋さん。でも、それでいい。いや、それだからいい。観光客には絶対たどり着けない、地域のコアな空間。

のれんをくぐると、齋藤さんの眼がカウンターに座っているカップルに釘付けになった。

どうやら、さっき看板を見ながら思いを巡らせていた仙台のプロスポーツチーム御三家の一角、ベガルタ仙台の現役選手らしい。

こうやって、地元のプロスポーツ選手と、同じ寿司屋の空間を共有し、客という同じ立場で、肩を並べて同じ釜の飯を食える。これも、地元にプロ球団があるということの魅力のひとつだろう。

滋賀県内で阪神タイガースの選手と出遭う機会など、期待できるはずもないのだから。