☆(*^_^*)☆たなばたコンサートの出会い〜宮城県立がんセンター緩和ケア病棟〜

8月6日(水)は、宮城県立がんセンター緩和ケア病棟にお邪魔しました。

この日は、仙台たなばたの初日でもあります。

東京駅を8時に出発した☆アルビレオ☆。

仙台駅到着は10時半。すでに大勢の人で駅も街もにぎわっていました。

名取駅に出迎えてくれたのは、☆アルビレオ☆東北支部の強力メンバー、とこちゃんとたまちゃん。

名取にある美味しいお蕎麦屋さんでランチを御馳走になって、がんセンターへ。

病院で出迎えてくださったのは、ボランティア「ひだまり」のリーダーのMさんとAさん。

いつも温かな笑顔で歓迎してくださいます。

ボランティアひだまりのメンバーは、常時80名から100名の登録があるとのこと。

このボランティアさんや病院スタッフの方々の奉仕の精神に対しては、地域の皆さんも

「いつ行っても、どの方も、とても親切で、気持ちのいい対応をしてもらっています。」

「とても良い病院なんです」とおっしゃっている通り、病院の空気は明るく温かです。

廊下や壁には手作りの作品が飾られていて、病院の庭に咲く季節の花々が、いたるところにイキイキと生けてあります。

MさんとAさんの御案内で廊下を歩いて、エレベータに乗って、緩和ケア病棟に到着です。

緩和ケア病棟入口で私たちを迎えてくれたのは、看護師長さんのとびきりの笑顔と、看護師さん方の手作りの美しい七夕飾り、そしてかぐわしい、コーヒーの香りでした。

緩和ケア病棟では、水曜日のコーヒータイムに、仙台の老舗喫茶店2店のマスターが挽きたての豆でコーヒーを振る舞う、奉仕活動をされています。会場に着くとすぐ、喫茶店「ひこ」のマスターが美味しいコーヒーを入れてくださいました。

コンサート会場となる談話室には20畳ぐらいのスペースとキッチン付きの喫茶コーナーがあります。

コンサート開始1時間前には、職員のIさんが音響機材一式を運んできてくださり、ボランティアひだまりのみなさんが、椅子やテーブルを廊下に移動して、ベッドや車いすが入る空間にしてくださいました。

14時半の開演前には、会場は30名ぐらいの方々でいっぱいになっていました。ベッドの方が2名、車いすの方が5名、ご家族の方々。

そして今回は可愛い小学生のお嬢ちゃん3人も客席から愛らしい目で見守ってくれました。

医療スタッフ、事務スタッフ、ボランティアスタッフの皆さんも加わって、30分間のコンサートは温かな雰囲気で進行しました。

曲目は「この広い野原いっぱい」「少年時代」「夏の思い出」「浜辺の歌」「たなばたさま」「赤とんぼ」「七つの子」「夕焼けこやけ」「川の流れのように」とづづき、アンコールをいただいて、「翼をください」でお開きとなりました。

患者さんに付き添っていた一人の男性からは、「二人で旅した尾瀬を思い出しました。あの時、疲れて歩けなくなったことも、良い思い出です。夏の思い出を歌っていただいて、一緒に聴けて、本当に良かったです」と声をかけていただきました。

また、最前列で一緒に歌ってくださった車いすの患者さんからは、「この歌詞カードの歌は、全部歌えますよ。以前コーラスをしていたんです。」とのお話をうかがうことが出来ました。

そして、リハーサルの時から中央で聴いてくださっていた患者さんは、「赤とんぼとか、懐かしい歌をありがとう。80年前に戻ったみたいでした」との感想も。とても美しい歌声で川の流れも一緒に歌ってくださった患者さんの明るい表情に支えられました。

アンコールの後、思いがけないプレゼントをいただきました。

中にはアルバム、しおり、レターセットが入っていました。写真がその記念の品々です。

沢山写真があることでしょうからとアルバムを選んでくださったそうで、しおりは、ひだまりの皆さんが病院の庭に咲く季節の花々を摘んで、押し花にして、きれいな色を生かして手作りされたものです。

まごころこもる贈り物をボーカルとギタリストにそれぞれ選んで用意してくださっていたことがわかり、恐縮しつつ頂戴しました。

そして最後に、緩和ケア内科診療科長の小笠原先生から、とても温かな労いのお言葉もいただきました。

「また来年もという昨年の約束通り、今年も来てくださって本当にありがとうございました。

年に一度の七夕の日がとても七夕らしい日になりました。こうして迎えられて嬉しいです。

来年もまた七夕の日にぜひいらしてください。お待ちしています。」

小笠原先生の「お待ちしています」というお言葉に、「待つ」というのは「希望」をも意味するのだと深く感じさせられました。

「待ってくれる人がいる」ことの有り難さ、そういう関係が築かれたことへの感謝の念で胸がいっぱいになるのでした。

「待っています」というもったいないお言葉をいただいて、改めてこの音楽活動が与えられた使命なのだと感じさせられます。

緩和ケア病棟の皆さんの笑顔に見送られて、病院の玄関に向かった時、一人の女性が声をかけてくださいました。

「☆アルビレオ☆さんのオリジナルを楽しみにしています。いつもYouTubeで聴いているんですよ。」とのお言葉!

この女性は、ボランティア「ひだまり」のメンバーの方で、昨年のコンサートも聴いて、それからネットで調べて聴いてくださっていたとのこと。

思わず「お名前を伺ってもいいですか?」とお尋ねすると、

「星です」とのこと。

「ええ〜っ!!星さんですか???」と私。

☆アルビレオ☆の名前は星の名前です。そして、星のお祭りの七夕祭りでコンサートした日の帰りに「星」さんから「オリジナル曲を楽しみにしています」と声をかけていただきました。

すべてを繋がりで捉えてしまう私は、これは「オリジナル曲を大切にしなさい」という「神様」からのメッセージを星さんが伝えてくださったのだと思ったのです。

そうえいば、昨年の石巻での仮設集会所でのコンサートに来てくださったお客様の一人の男性が、「オリジナルが良かったよ。オリジナル大切にね。」と声をかけてくださったことを思い出しました。

星さんが声をかけてくださったことで、また大きな気づきをいただきました。

☆アルビレオ☆にとって、がんセンターでのたなばたコンサートは、沢山の愛と気づきをいただいた、来年への希望をつなぐ一日となりました。

コンサートをささえてくださった皆様に心から感謝申し上げます。

本当にありがとうございました。

☆(*^_^*)☆