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ふれあい塾あびこレポ-ト
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2011/03/08のBlog
アカペラアンサンブル・レインボー―1999年5月に、幼稚園のママさんコーラスの仲間から生まれたグループで、ジャンルを問わず、自分たちの歌いたい曲を、自分たちの音域に合わせて編曲して歌っておられるみなさんです。

アカペラとは楽器を用いず、声でメロディとハーモニーを醸し出す手法で、イタリアの教会から始まってゴスペルに繋がり、今は広く無伴奏のものをアカペラというとのこと。外では雨が時ならぬ雪に変わるころ、「汽車ポッポ」でレクチャーコンサートが始まりました。

グループ結成の経緯とメンバー8人の紹介があったあと、「早春賦」・「叱られて」。そして、結成後、グループのテーマソングが欲しいという声が出て、メンバーの岡崎京子さんが作詞、酒井玲子さんが作曲された「虹色に輝いて」。
この歌はこの先も、グループとして大事に歌い続けたい曲だそうです。

お伽の国 ディズニーメドレーが5曲続いたあと、「ビバ!ボランシカ」。
この歌は、終の棲家を我孫子に求めた人たちに、ボランシカ(ボランティア・市民活動)を呼びかけるコメディ「明日に向かってボランシカ」のテーマ曲として、岡崎、酒井コンビが作った曲です。我孫子ではすっかりおなじみになった歌で、このコメディはことしも2回の上演が予定されています。

「Stand by Me」のあとは、ブラインドを開けて、降りしきる雪を眺めながら、酒井さんの指導で受講者も参加して小学唱歌「雪」を合唱しました。
休憩を挟んで後半は、カッチーニの「アベマリア」から始まって、ABBA・松田聖子・一青 窈などの歌が続き、最後はまた受講者も参加して小学唱歌「故郷」を歌いました。

参加されたみなさま、アカペラを存分に楽しんでいただけたようで、下記は受講者の感想の一部です。

・ド演歌で過ごしている身には、心洗われるひと時でした。メンバーの話術の巧みさにも感服しました。
・自分たちも参加でき“歌って楽しいな”ということを、参加者みなで実感できたことがとても良かったと思います。大変楽しかったです。ありがとうございました。
・アカペラの体験は難しかったけど、どの様にするのか分かって良かった。どの曲もハーモニーが心地良かったです。
・ハーモニーが良く素晴らしかった。皆でハモって歌ったのが楽しかった。けど難しかった。
2011/03/06のBlog
[ 11:58 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
<我孫子のゆかりの画家>と言われると、筆者が思いつくのは山下清くらいだが、きょうの講師である前我孫子の文化を守る会会長 三谷和夫氏は、この講座のために大調査をされて、橋本貞秀・鏑木清方・川瀬巴水・伊東深水・川合玉堂・松岡映丘・岸田劉生・中川一政・木村荘八・椿貞雄・志賀直哉・武者小路実篤・バーナード・リーチ・三岸好太郎・三岸節子・山下清・岡田正二、合計17人ものゆかりの画家を発掘された。

講師はこの17人の画家の絵をA3・1枚にカラーコピーしたものを用意され、「まるで我孫子ゆかりの画家ミニ展覧会のよう。こんなにたくさんの画家が我孫子に来ていたことに驚くとともに、それは何故か?を考えてみたい」と前置きして、各氏の我孫子と関わりについては、以下のように説明されました。

橋本貞秀‥我孫子市布佐の出身。歌川派の浮世絵師。慶応2年にパリ万国博でレジオンドヌール勲章受章。我孫子市の名誉市民ではないか?もっと我孫子の人に知ってほしい画家である。
鏑木清方‥美人画家。その絵は切手にもなっている。我孫子に来て手賀沼を描いている。市教育長室に作品が展示されている。
川瀬巴水‥木版画家。北斎・広重と並び「3H」として欧米にも知られている。「手賀沼」「増上寺の雪」など風景画の名手。3月18日~23日まで我孫子市民プラザで展覧会がある。
伊東深水‥清方に師事。川瀬巴水と親交があり昭和初期夏、手賀沼畔に寄寓。
川合玉堂‥日本画家。印旛沼や手賀沼を描く。
松岡映丘‥幼時、兄・柳田国男と布川に同居。「右大臣実朝」等の画集が我孫子図書館にある。
岸田劉生・中川一政・木村荘八・椿貞雄‥岸田劉生と親交があり、武者小路実篤の「新しき村」の発会式に参加。
志賀直哉‥小説家。大正時代、我孫子に住む。絵は、56歳から描き始める。
武者小路実篤‥小説家。大正時代、我孫子に住む。教訓的文章を絵に添え書きし、多作である。
バーナード・リーチ‥陶芸家として著名だが、銅版画家でもある。我孫子で作陶。
三岸好太郎・三岸節子‥画家夫妻。再三、我孫子を訪れ、好太郎は手賀沼湖畔で節子にプロポーズする。好太郎は「我孫子風景」「崖」など何枚も描いた。
山下清‥17人の中でただ一人、我孫子(「弥生軒」)に働きに来た。弥生軒の弁当の包装紙として使用された。
岡田正二‥我孫子在住。没後800点が我孫子市教育委員会に寄贈される。「シャトルの旅」の絵の詳細について岡田氏の娘との電話でのやりとりで分かったことが多い。
そして講師は「以上のような画家たちから、画家の目を通してみた手賀沼のよさや白樺派を通して我孫子のよさを見ることができる」と話され、「多くの画家が我孫子に来ていたのは何故か?」という初めの問いに関連する資料として、漫画家・岡本一平氏の「一平全集『画家裏面展覧会』」の1ページを示された。
それは、<新進青年洋画家の間に、崖を画く事流行>と、我孫子の崖を多くの画家が描いている戯画で、我孫子は文学者だけでなく画家にとって魅力ある風景であったということがよく分かった。

当日のアンケートにも「我孫子にゆかりのある有名画家がこれほど多くおられたことを大変興味深く拝聴しました」とあったが、講師は「白樺文学館等に、もっと我孫子にゆかりの作家の絵を展示することがよいのではないか」と提案されて講座を終わられました。

当日の毎日新聞夕刊《私だけのふるさと》欄で、「終の住処」で第141回芥川賞を受賞した磯崎憲一郎氏が、少年時代を送った我孫子について、<身近にお気に入りの雑木林があり、自然が変化するさまを日常的に感じられる空間があった><今もあの雑木林に守られ生きている、そんな気にさせられる><もう一度暮らしてみたい街です>と語っているのを見付けましました。17人のゆかりの画家を知り、この磯崎氏の言葉にも接して、我孫子市民として嬉しく感じられた一日でした。(秋田)
2011/02/25のBlog
[ 09:07 ] [ ふれあい塾講座記録 ]
会場のABIKOsに16名の塾生さんが集まられ、兼題「まんさく」と「寒明け」に投句された47句(「まんさく」18句、「寒明け」29句)を互選。高点句から順番に、みんなで感想を述べ合い、神長講師からは、全句に以下のような講評がありました。

*読む人の心が温かいと、句も温かみがあります
*寒風が止み、やっと春らしくなってきた情景が浮かびます
*古刹の風情がなんとも素晴らしい
*どうしようか、と迷っている心の動きがよく出ています
*「坂の上の雲」を彷彿させる句です

今回の投句では「寒明け」に9句の季重なりがあり、神長講師からは、「雪・月・花のように、認められている季重なりもあり、意識的に季重なりを狙う、こともありますが、句の印象を薄めるきらいがあるので、基本的には季重なりは避けるようにしましょう。」というコメントがありました。このほか以下のような指導がありました。

*関係の無い単語も思い切ってくっつけてみると面白い句になることもあります。
*俳句は時に作者の思ってもみなかった解釈をされることがあります。それでいいのです。
*知っている土地ならテレビを見ながらヒントを貰い、想像を膨らませて作句するのもいいでしょう。
*とにかくどんどん作句してみてください。

今月も「俳壇」誌に6句入選したことが、神長講師から報告がありました。また、3/6朝のNHK教育テレビ俳句教室で、兼題「卒業」の入選12句の中のひとつとして、神長講師の句がお披露目される旨の報告もありました。

次回の兼題は「木の芽」と「啓蟄」、投句の締め切りは3/3木曜日と決まりました。
2011/02/22のBlog
今日の講師は、元川村学園女子大学教授の青木道彦氏。31ケ国が参戦し、600万人を超える犠牲者がでた第一次世界大戦と、第2次世界大戦までの世界情勢について以下のように解説して下さいました。

1 ヴェルサイユ体制の修正
第1次大戦処理の「ヴェルサイユ体制」は、敗戦国ドイツ・オーストリア・トルコに極めて厳しかった。さらに、賠償支払い遅延を口実にしたフランスやベルギーのルール占領などもあり、ドイツは極端なインフレに苦しんでソヴィェトに急接近した。そこで1920年代半ばから対独協調政策が表面化した。アメリカの銀行が絡んだドーズ賠償案、イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・ベルギーによる地域安全保障条約「ロカルノ条約」の締結などがあり、ドイツは1926年には国際連盟に加盟した。

2 ロシア革命の波及
ロシアでは、敗北により皇帝専制政治が崩壊(「ロシア革命」)し、一国社会主義となり、やがてスターリンの独裁が確立、アジア、アフリカなどの民族運動に大きな影響を与えた。

3 新しいファシズム勢力の台頭
19世紀の右翼運動と違って、大衆を動員して運動を起こすためには革命が必要である、とする疑似革命的な大衆運動がムッソリーニやヒットラーによって起こされた。新しいファシズム勢力の台頭で、世界恐慌後の国の勢力拡大の支持組織となって新しい危機を引き起こす。
3 世界恐慌とその影響
1929年ニューヨークから始まった世界恐慌に対して、アメリカ・イギリス・フランスは、自国の既得権益のみを守るブロック経済策を取った。日本・ドイツ・イタリアなどの後進資本主義国はこれら先進諸国の進出を抑える政策をとり、やがて自国経済圏の拡大のため、周辺への侵略を開始した。
こうしたファシズム的な侵略に、アメリカ・イギリス・フランスは妥協的政策=宥和政策をとった。ファシズム的な侵略の背景にあった共産主義国ソヴィエトへの恐怖・不信による。しかし、日・独・伊三国同盟、満州国建国、ドイツのオーストリア併合まで続いた宥和政策も、1939年9月のドイツのポーランド侵攻によってついに第二次世界大戦となっていった。

ここで青木講師はかつて訪問された、イングランドのコヴェントリー市について「当時工業都市として栄えていたコヴェントリーは、ナチスドイツの恰好の標的となり、英国でもっとも激しい空爆を受けて町の70%を失い、大聖堂まで空襲されて今にその姿をとどめている」と語られました。以下、塾生さんのアンケートをご紹介します:

・第一次大戦後の独・仏・英とソヴィエトの、置かれている状況が良くわかりました。
・複雑な情勢を分かり易く説明して頂き、大変勉強になりました。
2011/02/19のBlog
本日は1年振りに麗澤大学の三潴正道教授に「岐路に立つ中国―繁栄の道か、崩壊の序章か」と題してお話を頂きました。先生は世界第2位の経済大国となり、一段と注目されている現在の中国について、詳細なレジメをもとに、極めて示唆に富むお話を詳しく、歯切れ良く、時間いっぱいまで展開してくださいました。

はじめに、「中国は独自の文化の国である」として、以下のように説明されました。

①現代中国が岐路に立つたのは、78年の改革・解放、天安門事件、WTO加盟などだが、現在は、一言で言える事件による変革でなく、もっと大きな流れのなかでの変革として捉えなければならない。例えば尖閣問題も「異文化」という前提で考えるべきだ。中国人は先祖に対する孝を非常に大事にする国柄であることを考えると、船長の母親が亡くなった時点で、「船長の釈放は日本の法に照らして問題はあるが、先祖を尊ぶ中国人のことを考えて釈放した」と対応していれば、違った方向へ転換していただろう。

②中国人の“愛国”とは
「中国」には、①中華文明という概念②中国という国家概念③中国人の9割を占める漢族―という概念があり、中国のマスコミや中国人が騒ぐ、“愛国”はどの立場に立っているかを掴む必要がある。特に、漢民族という視点に注目する必要がある。唐も元も清も異民族の王朝であり、これらの民族の侵入に対して唱える愛国は、つまりは漢民族の防衛ということである。「中国」という概念は外圧を受けたときに国民の意識を綜合する役目を果たす看板であり、現在使われている「中国」と云う言葉は新しいものである。

 ③中国人の国家観と官民の関係
 中国人にとって“国”とは、王朝の支配者およびその権力機構を意味し、ある支配的な集団が牛耳っている世界を云う。官吏(共産党員)になることは、様々な特典が得られる利益集団の一員になることを意味する。つまり、官=権=役得=蓄財が当たり前である。

 ④“孝”の思想と“自己人”集団
 一般庶民が社会で生き抜く手段は、仲間同士の助け合いである。また、最も信頼が置けるのは血族(その他、同郷・同窓・戦友等)。中国では濃密な助け合い関係が常に最優先される。“公”よりも“私”が優先される。
続いて、このような中国人資質・国家観を前提にして、経済政策などについて以下のように解説されました。

 ①「第12次5カ年計画」(2011~2015年)について
 先立つ2010年春の全人代で「高度な第2次産業および第3次産業への転換、主要産業の集約化、国際的企業の育成などの経済構造転換を果たし、次なる第13次5カ年計画で世界経済へ本格的に攻勢をかけ、米国を抜いて文字通り世界ナンバーワンを目指す」という注目すべき方向付けが行われた。
これまで5カ年計画はシナリオ通りに進んできているが、民間主導で経済発展をしているインドと違い、中国は共産党独裁のもととは云え、個々の利益集団同士の抗争という要素をはらんでの展開であり、いつか行き詰まる可能性が高い。また、賃上げ、独占国有企業幹部の高給問題など富の公平な分配問題、低所得者、貧困者、農民の住宅問題、戸籍改革、高官の腐敗対策、低炭素社会への対応等など解決すべきいくつかの問題点があると指摘している。
それらを受けて、第12次5カ年計画は、安定的で比較的高い経済発展の実現、経済構造の戦略的調整などの5大目標を掲げ、内需の拡大、農業近代化の推進など10の任務をあげている。中でも近代的産業システムの発展と産業コア競争力の向上では、戦略的新興産業として次世代IT産業、省エネエコロジー産業、新エネルギー産業など7つの産業の育成が挙げている点は注目すべきである。

 ②今後注目すべき主要な動きについて
1)地域発展構想の新展開・・・12の地域発展プランを承認~各経済圏がそれぞれ個性を発揮しつつ、中国全土がいよいよ一つの経済圏となり、米国を凌ぐ発展を計画。 
2)保険業界・・・急速な発展がもたらしたひずみの是正の動き。 
3)農民工問題と農村振興問題・・・若い世代が一億人を突破し、生活の安定が社会の安定につながる。 
4)人材育成問題・・・余剰労働力の育成・レベルアップ しかしこれには能力本位の評価システムの確立と公平なインセンティブメカニズムの導入が必要とされるが、利益集団グループが跋扈する現在の中国人の資質を考えたとき、あり得ないと考えられる。
5)人権意識の向上・・・2007年十七全大会報告で、「知る権利、参加する権利、表現する権利、監督する権利」が明記されたが、これは民衆の権利意識の高揚が背景にあり具体化されてきたもの。債権責任法、国家賠償法などが成立し、人権意識が高まれば高まるほど国家行き詰まりの可能性も高まるものといえる。

最後に先生は、「中華文明が持っている基本的な要素・要因が今や世界的に試される時期にきている」と結び、講義を終えられました。

ブログ子にとって90分が極めて短く感じられる程中味の濃い充実した講義でした。受講生のアンケートも「正確な知識と豊富な情報に基づくお話は大変面白く説得力がありました。“目から鱗”の内容でした。」など大変好評でした。(酒井)