日本の貧困率は15.7% 97年以降で最悪、OECDで4番目

(%青点%)(%青点%)厚労省は、低所得者の占める割合を示す「貧困率」について、07年は15.7%だったと明らかにした。政府として貧困率を公表するのは初めて。

経済協力開発機構(OECD)の08年報告書では、04年の日本の貧困率は14.9%で、加盟30カ国のうちメキシコ、トルコ、米国に次いで4番目に高かった。
30カ国の平均値は10.6%。

日本は働いている1人親家庭の子ども(18歳未満)が58%と、圧倒的に高かった。厚労省は今回、1人親家庭を含む18歳未満の子どもの貧困率は14.2%(07年)と公表した。

65歳以上の高齢女性では2007年時点で約2割に達することも内閣府の集計で明らかになった。高齢男性も15%を上回る水準。
高齢女性の貧困率の高さは年金、医療など社会保障制度の見直し論議にも影響しそうだ。
 
今回の集計の場合、年間所得が公表されたのは国民生活基礎調査をもとに算出した「相対的貧困率」。
所得を世帯人数に振り分けて高い順に並べたときに真ん中の所得(228万円)を基準に、その半分約124万円に満たない人が貧困層になる。

今回は、98年以降の3年ごとの数値も公表された。98年時点では14.6%、01年は15.3%、04年は14.9%だった。同省は今後、1人親家庭や、子ども手当を受給した場合の貧困率も調べる。
http://www.asahi.com/national/update/1020/TKY200910200185.html

相対的貧困率の公表について/厚労省
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/10/dl/h1020-3a.pdf