ストーカー加害者、4人に1人は自覚なし 初の心理調査

ストーカー加害者の4人に1人が、自らの行動をストーカー行為と認識していないことが、静岡県警が実施した意識調査で分かった。25日に警察庁が各県警本部の担当者らを集めて開いた連絡会議で示した。

 調査は加害者心理を把握する目的で2016年6月〜17年5月に初めて実施した。ストーカー規制法に基づく警告などを受けた加害者117人が対象で、104人から回答を得た。被害者との関係は交際相手や元交際相手が半数近くを占めた。

 当時の被害者への気持ちを複数回答で尋ねたところ、「元の関係に戻りたい」が41・3%で最も多く、「自分を理解してほしい」30・8%、「憎しみや怒りがある」26・9%と続いた。「ストーカー行為をしていると思っていない」は25・0%だった。ストーカー行為をした際の状況(複数回答)では、「寝付けなかった」が35・6%、「仕事や学業に集中できなかった」が33・7%など。「自殺や自傷を考えた」も20・2%あった。

 県警はストーカー被害を抑制するため、加害者に治療やカウンセリングを促す取り組みを進めている。人身安全対策課の担当者は「被害者の安全確保には加害者対策も必要。医療機関やカウンセラーとの連携を強化していきたい」と話す。http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/450519.html?news=374814

ストーカー被害にあわないために
https://www.npa.go.jp/cafe-mizen/index.html