コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会報告書 〜誰一人取り残さないポストコロナの社会へ〜

コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会報告書 
〜誰一人取り残さないポストコロナの社会へ〜
https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/covid-19/index.html

緊急提言 2020 年 11 月 19 日 コロナ下の女性への影響と課題に関する研究会
新型コロナウイルスの新規感染者数は、秋以降、全国的に増加して おり、一日の感染者数は過去最多を記録している。
新型コロナウイルス感染症の拡大は、特に女性への影響が深刻で あり、「女性不況」の様相が確認される。女性就業者数が多いサービ ス産業等が受けた打撃は極めて大きく、厳しい状況にある。
事実、 2020 年 4 月には非正規雇用労働者の女性を中心に就業者数は対前月 で約 70 万人の減少(男性の約 2 倍)となり、女性の非労働力人口は 増加(男性の 2 倍以上)した。DVや性暴力の増加・深刻化、予期せ ぬ妊娠の増加が懸念され、10 月の女性の自殺者数は速報値で 851 人 と、前年同月と比べ増加率は 8 割にも上る。
シングルマザーからは、 収入が減少した、生活が苦しいとの切実な声が上がっている。医療・ 介護・保育の従事者などのいわゆるエッセンシャルワーカーには女 性が多く、処遇面や働く環境面が厳しい状況にある。感染症による差 別も報告されている。
緊急事態宣言下の休校・休園は生活面、就労面 において特に女性に大きな負の影響をもたらした。テレワークにつ いては、その普及と充実に向けて対応すべき課題は少なくない。
女性 の家事、育児等の負担増に留意するとともに、エッセンシャルワーカ ーをはじめテレワークの導入が困難な職業に従事する方々の状況を しっかり受け止める必要がある。
国連では、2020 年 4 月 9 日、グテーレス事務総長がコロナ対策に おいて女性・女の子を中核に据えるよう、声明を発した。 こうした状況を踏まえ、本研究会として、以下の事項を緊急に提言 する。
今後、政府にあっては、自治体や民間企業等の協力を得ながら取組 を進めていくことを期待する。
teigen.pdf (gender.go.jp)