東日本大震災以降、継続的に活動をおこなっている岩手県野田村に、NVNADの活動の一環として、関西学院大学社会学部関ゼミ生6名とともにいってきました。
野田まつりは津波で被害を受けたその年も開催され、野田村の元気を支えてきたお祭
りです。そこには、発災以後、NVNADさんや関西学院大学社会学部および関ゼミがずっと関わってきました。今年も、盆踊りの際の景品配りのお手伝い、屋台の出店などをおこないました。

8月25日の夜、野田村に到着しました。すぐに盆踊りの景品配りのお手伝いをしました。昨年から雨のことなどもあり、会場が体育館になりました。お手伝いも6年目になるので、主催されている野田村商工会の方々とも息が合った活動ができました。
翌26日午前は、高台移転地域である新町のコミュニティセンターで茶話会をおこない ました。新町(約70戸)には、仮設住宅での活動の際にお世話になった方々も多く住 まわれており、久しぶりに再会した方々も多くいらっしゃいました。まちができて1 年以上になりますが、「新町でもみこしを出そう」などと、新しい生活に前向きに取り組んでいらっしゃったのが印象に残りました。再開を約束し、午後のしいたけ売り に移りました。

26日午後と27日は、ここ4年おこなっている焼きしいたけ売りをおこないました。このしいたけは被災されたしいたけ農家さんが野田村で栽培しているものです。菌床しいたけといって、味も濃く、とてもおいしいことで評判です。
今年は、商工会青年部の焼き鳥などのテントのとなりで売っていたので、手が空いたときは、学生たちは青年部のお手伝いもして、いろいろなお話をさせていただきました。みなさん、異口同音に、継続的に関わってくれることに感謝してくださり、外部から野田村の良さを教えてほしいとおっしゃっていました。青年部とのおつきあいも長いので、個人的にもいろいろとお話しすることができ、今後も関わらせていただきたいと思いました。

今回、短い滞在でしたが、野田村の街の変化を実感しました。沿岸部は整備され、住
宅も再建されました。また、高速道路の建設も進んでいます。野田村がハード的に復 興されながら、いろいろな世代が生き生きと暮らせるまちになるように、私たちも微力ならが、関わり続けたいとあらためて思いました。
最後に、ご支援いただきましたみなさまにお礼申し上げます。(関西学院大学社会学部・関嘉寛)