西日本豪雨災害 活動報告(第3報)

7月10日(火)、午後から大阪大学の渥美研の学生メンバーと、今回の大雨の被害が発生した神戸市灘区に行ってきましたので、ご報告させていただきます

消防関係者と住民の方にお話をお聞きすると、今後の重機使用予定等について相談中とのことで、坂の下方から順にやっているので、2週間くらいかかるかも。ボラセンの立ち上げ等の話はない。ということでした。

 〇50代女性、自宅は無事。流木がせき止めてくれて被害を免れた。週末、21時ごろ急に避難指示が出て避難。本当は現在も指示は解除されておらず立ち入り禁止だが、今日から仕事が再開したり荷物を取りに来る人がいたりと出入りしている。他にもボランティアの方がいらっしゃったが、まだ重機が入っている段階なので“指示待ち”状態。ライフラインに支障はないが、下水がどこかで詰まっているらしく流すことを禁じられている。簡易トイレを使っている。(実際に市の職員が簡易トイレを配布する様子も見られた。)
 〇神戸大学学生(学生震災救援隊):朝から2人、先遣隊で来た。自宅前まで土砂が流れ込んでしまった方が荷物を取りに家に入りたい、ということで機材を調達し、5人体制で手伝った。玄関まで板を張ったり、通用口に入り込んだ土砂を道へかきだしたり。土砂はまだ水を多く含み、歩こうとすると膝まで埋まってしまうような状態。
 〇被害のあった家の女性:言葉は交わしていないが涙を流されたご様子。
 〇住民男性2人、重機の作業を見つめる。2通り上の角の家が新築なのに被害があったそう。今日中には終わりそうにないが、重機のパートが終われば細かい人手の必要な作業になるのだろう。上から流れてきた車がブロック塀に当たったような形で止まっている。窓ガラスは割れ、中には土砂が流れ込んでいて動かせない。

<全体として>
—非常に局所的。土砂が流れた縦の道路につながる4本の通りの「角」の家のみ。通りに対して山側(斜面の上側)の家より海側の家の方が被害大。(玄関が斜面の上を向いているので玄関口まで土砂が流れ込んでいる。)
—土砂が流れた縦の道路の向こう側はどうなっているか分からない。そちらは斜面に対して垂直にマンションが建っていたので、家の前を土砂が「通過した」だけかもしれない。それならば被害は少ないと思われる。
—重機は下から順に入っているので、作業が進むとともに下から順にボランティアのニーズも出てくるだろう。(今週末?)
 (報告者:大阪大学渥美研究室3年・置塩ひかる)

※神戸市内でも今回の豪雨の被害が出ています。身近な場所での被害も忘れてはいけないと思いました。