西日本豪雨災害 活動報告(第4報)

20180711兵庫県西部への訪問

今回は広域にわたる大水害となったために、すべての地域の現状を知ることは容易ではありません。実際、報道される場所も限定されています。おそらく、甚大な被害を受けつつも、他の場所と比べれば数が少ないといった理由で被災状況に関する情報が届かないところもあります。NVNADでは、こうした言わば「見落とされている被害」「隠れてしまった被災地」がないか、確認しています。やはり、現場に行ってみないとわかりません。そこで、今日は、兵庫県西部の上郡町、宍粟市を訪問してきました。
上郡町では、住民課の方々から被災状況を詳しく教えて頂きました。幸い人命に関わる被害はなかったとのことでしたが、様々なところで土砂崩れが発生していました。土砂崩れの危険を描いたハザードマップ通りに斜面が崩れていました。今回は道路を塞ぐだけで済んだ土砂も、もう少し強い雨になれば住宅地に流れ込む可能性もあるとのことでした。

宍粟市では、一宮地区を訪問し、社会福祉協議会の会長さんと事務局長さんにお話を伺いました。残念ながら、宍粟市では土砂崩れによる死者が出てしまいました。地区によっては、土砂によって川の流れが変わって避難所であったはずの公民館が最も危ない場所になっている場所もありました。被害のあった場所は点在しており、まだまだ重機によって倒木を処理するといった作業が中心で、ボランティアセンターも通常のセンター(災害ボランティアセンターではなく)で対応しておられました。実際、災害ボランティアは20名ほど必要であり、週末にかけても既に活動予定の人数が揃ってきているとのことでした。
現地で復旧作業に当たっておられる方々に敬意を表しますとともに、NVNADでは、引き続き、各地の情報収集をおこなって、必要と判断すれば迅速に、ボランティアの皆さんと一緒に、お手伝いをさせていただくことにしております。