兵庫県丹波市災害ボランティア参加報告・平成26年8月24日

報告者…津市ボランティア協議会会長 萩野茂樹

平成26年8月24日に兵庫県丹波市の災害ボランティア活動に参加した状況を報告します。

●同行者、
友人と二人で参加(チーム津のボラバス、岩手便、紀和町便参加経験のある方です)

●丹波市災害ボランティア本部(春日支所)に到着
津の自宅を朝5時出発。新名神を経由し7時40分、丹波市災害ボランティア本部(春日支所)春日支所到着。この日は渋滞なし、スムーズ。
到着時は、ボラは少し、それから30分の間に多数のボラが集まった。
ただし、帰りは、豪雨とそれに伴う事故のため、午後3時40分出発、8時30分自宅到着。4時間50分かかった。

●ボランティア本部(一般参加者)の場所はわかりやすいまずHP等で紹介されているボランティ本部(丹波市社協春日支部)に行く。ここは、高速出口から車で10分ほど。本部近くには案内看板も設置され、道も広くカーナビの助けもあり簡単に到着できた。敷地と駐車場は広く、さらに、徒歩5分程度のところに市役所の支部にも駐車が可能で、駐車場は十分な台数が確保されている。

●ボランティア本部→マイクロバスで現地本部→マイクロバスで現場に
当初、丹波市役所春日支所の近くの、丹波市社協春日支所で参加書類記入等の手続き。
10分ほどで、スタッフに名前を呼ばれ、現地本部行きのマイクロバス待の行列。
20分ほど待ち、マイクロバスで現地本部の市島支所へ。


●二段階目。現場本部(市島支所)でマイクロバスを待つ

市島支所に到着。広いホールのような部屋で、今度は現場行きのマイクロバスの出発を待たされる。(40分ほど)
その間に、1チーム12人のチームを組む。(並んだ順にチームになる)そこでリーダを決める。現地では、チーム毎に行動する。同じ場所に複数のチームが投入されることもある。
今回萩野の活動した現場は5チームほど。
1チーム12人は、マイクロバスの定員から来ているものと思われる。

●社協の体制

中心は、丹波市社協。そこに周辺の三田市社協や兵庫県社協が応援に来ている。丹波市の職員はあまり居なかったように見えた。
外部のボラは、ピースボート?のビブスを着たスタッフがボラの送り出しを担当していた。
丹波市は初めてのボラ受け入れで、開設後間もないこともあり、案内等がスムーズにいかない場合もあるが、職員は一生懸命で丁寧である。
本部と現地本部の二本立ての体制、現場が多いこともあり、スタッフが不足。
現場には社協スタッフは常駐しない。即席の各チームのリーダーが責任を持ち、現場の自治会長等から活動内容の指示を受ける。現場の安全管理もチームリーダー。

●18箇所にも及ぶ現場の数
現地本部で待機している時、社協スタッフから待たされることの理由の説明がある。丹波市の山間部の多くが多数被災し18の現場がある。このため、ボランティアを現地へ送迎するマイクロバスが多数必要で、道路が狭い、工事車両多数等のため通行に非常に時間がかかる。そのため、ながい時間、現場行きのバスの回転が悪く待ってもらうことになるとの事。

●この日のボラは1200人以上
正確には本部の発表によるが、多くのボランティアが参加していた。

●現地本部を出発するまで
私達は第16チーム。社協スタッフからの説明のあと、リーダーを決める。萩野がリーダーに選ばれる。12人が互いに自己紹介。12の内、多くが周辺地域からの参加。県外は萩野と東大阪市からの2名。また男女比では男4,女8。さらに、若い女性が多い。
遠くからのボラが居ないのは丹波市の被災状況が報道されて居なかったから。
丹波市の被災についてはメディアでほとんど報道されていなかったため、参加理由を聞いてみると、若い女性は友人のフェィスブックだとの事。

●ようやく現地に到着、午前10時。
マイクロバスで20分ほどで現地に。現地までの道路も被災した風景はなく、バスからの風景だけを見ればほとんど被害は見られなかった。到着後、社協スタッフに先導され10分ほど歩き、現場に。そこで、この地域の自治会長から作業の指示を受ける。社協スタッフはバスに戻り、あとは自治会長の指示で動くことに。この地域では、この自治会長がボランティア本部に地域一帯の支援要請したとの事。自治会長は、絶えず道路の中央に立ち、ボランティアへの指示、車の誘導などに気を配っている。

●この地区では約5チームが活動
この地区に投入されたのは我々のチームを含め5チームほど。
我が第16チームは、自治会長の指示に従い、男4人が民家の庭のどろかき。女性8人は、別の場所の庭と側溝のどろかき。男性は民家の庭での作業であるが、ここには砕石が多く力がいるという自治会長の判断から。チームが2つに分かれるので、女性チームのサブリーダーを、同行した江尻さんにお願いする。筑前高田、紀和町での活動にも参加していいて、休憩のタイミング等の指示はきちんとでき、携帯番号も互いに知っているからという判断。
萩野を含めた男4人は、その家のご家族3人(両親と息子さん)と一緒に作業開始。作業を始めると、その家族も一緒に作業を始める。「ご家族は休んでいてください。私達ボランティアは被災された方々に休憩してもらうために来たのです」と説明。ご家族は、被災後ずっといろいろな作業を続けてきて、疲労が蓄積しているはず。「ボランティアさんに働いてもらっているのに…」という奥さんに、「家族が休んでいることで怒るボランティアなんていません。そんなことならボランティアに来ませんよ」と説明し了解してもらう。
このお宅は、作業している道路の向かいに農機具小屋があり、そこで休憩や昼食、雨やどりの場所に。リーダーとしては、熱中症への対応も大事な仕事。30分毎に10分間休憩の指示を出す。休憩時に出されたお茶やポカリスエットは遠慮なくいただく。

●道具について萩野は、自前の剣先スコップを2本持参した。ボランティア用に新たに購入したらしいスコップやクワは、到着した時から活動場所の軒先に並べられていた。しかし、大量のボランティアが参加した場合不足するので、あれば持参したほうが良いと思う。
活動終了後も、洗える道具はボランティアが洗い、軒先に並べて来た。継続して作業するならそれていいと思われる。

●急な天候変化で、午後1時30分に全ボランティアに撤収指示午前は、晴天であったが、なぜか午前11時半頃から、雨が降り始めた。しばらくすると現場の防災無線が、市内の一部に避難勧告が出たことを伝える。それに続き、防災無線とリーダーへの電話で、市内で活動中のすべてのボランティアに作業を中断し撤収するようにとの指示があり。
道具を片付けを終え、農機具小屋をお借りし待機。しかし、現場への迎えのマイクロバスがくるまで1時間以上かかった。
ボラ本部は、一斉ピックアップのために大変混乱しているに違いない。特におそらく危険箇所を優先的に回っているのだろう。「第16チームは、雨宿りの場所も確保されており危険性も無いので後回しでも構わないとボラ本部に携帯で連絡。
結局、マイクロが来たのは撤収指示から1時間20分ほどしてから。この現場からの撤収は最後のチームであった。

●今後のボランティアの必要性
作業後、社協の中川事務局長に話を聞いたが、現時点で30日までにするかは現在の様子ではかなり厳しいとの事。
萩野は自分たちの活動地以外はさらに大変なところもあり、今後、まだまだ多くのニーズが掘り起こされ、さらにボラが必要になるのではという印象を持った。
しかし、このに記した理由により、短期間に多くのボラを投入することは運営的には限界がある。(現場への移送の能力に限界がある。さらに、多くのマイクロバス業者に依頼すれば可能か?しかし、社協スタッフの処理能力の限界が先に来ると思われる。

●丹波市への移動
朝5時出発、7時40分、春日支所到着。渋滞なし、スムーズ。
到着時は、ボラは少し、それから30分の間に多数のボラが集まった。
帰りは、豪雨ため、4時間50分かかった。3時40分出発、8時30分自宅到着。