・期 日 2020年3月21日(土)
・場 所 松尾湿原
・参加者 川本、西川、安藤、伊藤(格)、西村、三科、藤田、岡澤、森川、伊藤(千)、湯浅
 自然保護協会;松田、村上

2月は活動お休みでしたので、久しぶりの保全活動です。
今回は”新コロナウイルス”の関係で宝塚市のマイクロバスの利用を差し控えて会員の自動車数台に相乗りして来ました。
屋外での活動は清々しいもので、免疫力アップにはとてもいいですね。元気にラジオ体操の後、ミーティングで2月後半から産卵が始まっているセトウチサンショウウオについて報告がありました。
確認できている卵嚢の数が40対ほどあり、今期新しく湿原化したプールにたくさん産卵をしていて人気スポットになっている。いつもの場所の方が目立たないのに、観察しやすいところに産卵している。オスが先に産卵に適した場所を見つけにきてメスを呼び寄せるので水流、水深が安定しているのがわかるのか?成体は2分おきに息継ぎの為水面に出てくる。少しずつセトウチサンショウウオの生態がわかってきて面白いです。

写真 :セトウチサンショウウオの説明の様子

セトウチサンショウウオの卵嚢は対になっていて、中にそれぞれの小部屋があります。写真の中央に外に出た小部屋の様子がわかります。観察していたら、幼体が左下の卵嚢出口から勢いよく飛び出す瞬間を見る事ができました。幼体の大きさは14mm程、ウーパールーパーの様なエラがあります。

写真 :卵嚢の様子

松尾湿原と言えば、ハッチョウトンボ。 ヤゴがいるか確認しました。7mm程です。
とてもすばしっこく平泳ぎで動いていました。湿原にそっと戻すと、じっとしているのに瞬く間に土の中に溶け込んで、見え辛くなりました。初夏に会うのが楽しみです。

写真 ハッチョウトンボのヤゴ

今日の作業のメインは湿原周囲の竹柵を防腐処理した木材に交換、観察小屋跡地の湿原化域の周囲に柵の取り付けです。
木材の長さが少し短いのもあったり、ハンマーで杭を打ったり、みんなで試行錯誤しながら無事に作業ができました。力仕事が多かったので、お腹も空きました。

写真 :柵の取付の様子

今日確認した植物
ショウジョウバカマが可憐なピンクや薄紫の花が咲き始め、今にも咲きそうな蕾がミニ湿原の斜面に数えきれない程ありました。橋の下の法面にシハイスミレが咲いていました。
湿原入口のヒサカキ。中央のウメバチソウの新しい葉も確認できました。新しい湿原周りの柵の辺りにナガバノタチツボスミレ、ツクシ、カンサイタンポポ、等。今年もいつも通り春を告げてくれてとても嬉しいですね。

今日も元気に作業を出来たことを感謝。
皆さまお疲れ様でした。
写真 小屋撤去跡地の湿原化整備区域に新しく設置した柵の前での集合写真

記:湯浅(%笑う女%)(%晴れ%)(%笑う男%)