コロナウィルスが蔓延しています。皆様、自衛されてますでしょうか。

コロナに関しては様々な情報が出ていますが、とりあえず私はこのサイトを基軸としています。
https://www.covid19-yamanaka.com/
京都大学iPS細胞研究所所長、山中伸弥教授が発信しているサイトです。
この方は関連する分野の研究者ではありますが、感染症の専門家ではありません。
だからこそ私見を控え、純粋な情報収集に徹している分、信頼がおけるように思えます。

近日よく言われるのが「若者は致死率は低いが感染を広げる」という事ですが、感染拡大以前の問題として、このウィルスは決して若者にも安全なものではありません。
上記のサイトにもありますが、症状の有無は年齢による差がないと言われています。
症状が出て、人工呼吸器をつけて、生きるか死ぬか分からない不安を抱えたまま1〜2週間すごした後、生存する可能性は若者の方が圧倒的に高いのです。
……致死率が低い(死なない訳ではない)からといってこのような経験をしたいでしょうか、という事を考える必要があります。

原発事故の時もそうでしたが、情報源ははっきりするだけでなく、精査が必要です。
それは例えば「省庁が発しているから信頼できる」という事ではありません。
https://www.j-cast.com/2020/03/05381412.html
厚労省もデマを発する事はあります。他の情報源も吟味したうえで、自身で情報を取捨選択する必要があります。

感染状況を把握するのに便利なサイトはいくつかあります。地図もあります。
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
私が比較的よく見るのはここですが、大事なのは数値を見る事だけでなく、その意味です。
検査数がマイナスになっている事について説明がありますが、それ以外にも、途中で検査数の定義を変更し、カウントしていなかった検査をカウントするようになっています。
ところがこれらは既存のデータを修正するのではなく、それらが判明・変更した日に一気に人数を調整しているため、異常なグラフになっています。
定義変更の方についてはその後も、定期的に一気に数値を追加している一方、陽性者数についてはこれまで通り、合算となっています。
こういった事も加味しなければなりません。

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
これは東京都の感染状況ですが、3/22は1人しか検査していないのに陽性者数は2人となっています。
理由については様々な推測ができますが、数字は参考になっても信用できないという事がわかります。

日本の検査数について不足が嘆かれている中、肺炎の死者数について言及されている事もありますが
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45934830R10C19A6000000/
(今年ではなく)数年前から、日本では死因の診断時に肺炎を少なくし、老衰としている事例が増えています。そして現在では、死因の3位は肺炎ではなく、老衰になっています。
その事を踏まえて、様々な情報を判断する必要があります。

私個人としては、現在の日本は悲観論よりは感染は限定的だと思っています。
https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/health/corona-simulation-japanese/
これはワシントンポストのシミュレーターですが、日本は非常事態宣言も罰則も、補償すらなくても自粛や自衛をそれなりに行っており、中々広がりにくい社会だと思います。
しかし検査を渋ったせいで、エビデンスのある対策が取れず、実質的に市民は放り置かれているに等しい状況に見えます。
また自主的非常事態には限界があり、そろそろ外出する人も増えていますが、ウィルスにそろそろという概念はないので、緩めば緩んだだけ広がります。
オリンピック延期が決まったタイミングで急に感染者数が増えていますが、このまま検査数が増えてくれればもう少し実態が見えてきて、行政も動き始めると思います。
若者にも危険だし高齢者にはもっと危険なウィルスです。しかも年単位で続くマラソンです。
皆様、情報も含めて、無理のない自衛をいたしましょう。

アズイット・ザインのHPはこちらからご覧ください。