ヤマザキマリ『プリニウス』 4月17日

午前中はハレで、午後から雨が降るという予報の大阪です。通勤客はコートなしか、スプリングコートが増えています。

昨夕、熊本の阿蘇山噴火警戒レベル2のニュースに、ドキッとしました。
昨日は3年前に本震のあった日ですから、これもめぐり合わせなのでしょうか。

速報だけで詳しい状況がわからず、ネットを見ていると現地の声もあり、今すぐという緊急事態ではないようでほっとしました。

しかし、YAHOOニュースのコメントに次のようなものがありました。

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地震の時もだけど、GW間近のこのタイミングの災害は勘弁してほしい。
近隣観光地は風評被害が死活問題。
地震の時は、頻繁に起きる余震の中、揺れとこれからの生活に不安を抱えながらの深夜までに及ぶキャンセル処理。
もう、あんな思いはしたくない。
皆さん、情報を精査してアクションを起こして下さい。

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確かに、10連休を控えたこの時期にこのニュースです。

阿蘇山の大噴火が起こらないようにという願いと共に、風評被害も起こらないようにと願い、紹介しました。

本日の本題のヤマザキマリ とり・みき『プリニウス』(新潮社)ですが、先日この方の『仕事にしばられない生き方』を読んだ時に、この本のことを知りました。

プリニウスは名前を知っている程度だったけれど、どのような人だったかに興味がありました。
それにマンガなので、活字と違ってすぐ読めます。

プリニウスという人はAD23年生まれといえば、およそ2000年前の次のような人です。
私のイメージとしては「物知りおじさん」

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プリニウス【Plinius】 〔Gaius P. Secundus〕 (23(24)〜79) 古代ローマの官吏・博物学者。属州総督・提督などを歴任。著書「博物誌(三七巻)」は一種の百科全書をなし、一級の知的古典とされる。大プリニウス。 大辞林第3版より
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プリニウスの生涯を描くようで、私は1巻目を読み終えたところ、現在8巻まで出ているようです。

びっくりしたのは、この話はヴェスヴィオ火山の噴火から始まるのです。
イタリアも日本と同じ、火山と地震の多い国です。ついてにいえば温泉も多い。

プリニウスはこの本の中で「どの時代も人間が たとえどんなに高度な文明を築き上げても 自然の力に勝てたことはない…そしてどんな神々も 自然の力に勝ることはない…」と語っています。(もちろん作者の意図で描かれていますが)
2000年たっても火山も地震も同じだなと思います。

プリニウスの最期はヴェスヴィオ火山の調査に行って遭難死とされていますが、この話の2巻目からどうなっていくのか楽しみにしています。

写真はおまけで昔ローマへ行った時のもの。柱にこだわって見ていました。
火山と地震は共通するけれど、日本は木の国、イタリアは石の国だと思います。