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 会社第一で働いてきたある男性のケースですが、定年後のある日、帰宅すると家の中が空っぽでした。妻が家具から貯金通帳まで一切がっさい持って出て行ってしまったそうです。それも夫にひと言の断りもなしに。どこへ行ったのか、もちろんわかりません。

 夫のほうは、妻が家出する気配も兆候もまったく感じられなかったそうです。いったい、妻に何があったのでしょうか。恋人でもできたのかと勘繰りたくもなりますが、さっぱり見当もつきません。

 そこで、仕事はできたが家事能力ゼロの夫は仕方なく、有料老人ホームに申し込み、すぐ入居しました。なぜならひとりで生活できないからです。

 夫の立場からすればとんでもない妻ということになるのでしょう。妻の立場からすれば、そこまで妻を追い込んだ夫に問題がある、どうしてもっと早く気づいてくれなかったのか、といいたいところかもしれません。夫婦のことは他人にはうかがい知れませんが、コミュニケーションがなかったことだけは確かなようです。お宅は大丈夫でしょうか。

 このように、会社第一の暮らしが続くと、その反動も起こり得るのです。そして会社を離れたらもはや一個人であり、定年後は「素の自分」として生きていくという頭の切り替えも必要でしょう。

『定年男のための老前整理』2014年 徳間書店 より

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