私は、面白くて笑うときとは別に、笑顔を「作る」のがむちゃくちゃ苦手でした。

だから、写真撮影で「笑って!」とかも嫌でした。
小学校〜高校くらいの写真はほとんど笑っていません。
大学くらいの写真を見ると、無理やりイーっと口だけ引っ張っていて、そのぶん目は細くなって、引きつっています。

社会人になったばっかりの頃、飲み会で先輩の話に一生懸命笑って対応していたつもりが、「女の子はそんなシワだらけで笑っちゃダメ!」と言われたことがあります。
これ、20代の話ですからね。20代でも、口だけ無理やり引っ張るとシワだらけになります。
「口角を持ちあげる」ができなかったんです。

20代の終わりに、虫歯で行った歯医者さんで「顎関節症」と言われました。
歯の噛み合わせが悪くて、口を開ける時に「ガクッ」と音がしていたのです。
それで噛み合わせを少しマシにするプレートを作ってもらって、寝るときだけつけることになりました。
つけはじめて数か月したら、なんか口周りがなめらかに動くなあ〜という感じになり、試しに鏡で「口角を持ち上げて笑顔っぽく」というのを試してみたら、できるではないですか。
どうやら歯の噛み合わせの悪いのが、笑顔の作れなさに影響していたようです。
で、ようやく「目を心持ち見開いて、口角をあげて、にっこり」という微笑ができるようになりました。コレができると、無口でもだいぶ助かるなーと思ったのが30歳くらいで、遅いんです。

「笑顔」を作れなくて苦労している方。
もしかしたら私みたいに、精神的な理由以外にもあるかもしれません。
とりあえず口を開けたら「ガクッ」と音がする方は、歯医者さんに行ってみてください。

bako