地上の支配をめぐる交渉

日 時 平成29年6月12日(月)10時〜11時30分
 神話の中の国譲りのお話しでした。
 大国主命(オオクニヌシノミコト)は様々な試練を乗越え、
地上を統治するに至りますが、これを見ていた天上の
天照大神は地上は自分の子が統治すべきと考えます。
 そこで国譲りの交渉のため、二男のアメノホヒノカミを
地上に遣わせます。
 しかし彼は大国主命になついて3年も報告しません。
 したがって天照大神は第2の使者としてアメノワカヒコを地上に遣わせますが、彼は大国主命の娘・下照比売と結婚してしまい、これまた報告しません。
 そこでさらに第3の使者としてタケミカヅチノカミを遣わし、大国主命に国譲りを迫ります。
 大国主命いわくは、自分は良いと思うが子供達はどうかと答えたため、子供達を呼んで話しをしますと長男のコトシロヌシノカミはOKしましたが、二男のタケミナカタノカミが抵抗したのでこれを信州の諏訪まで追いかけ、力でねじ伏せてしまいます。
(タケミナカタノカミはその後、諏訪神社の祭神となりました。)
 そのような状況の中、大国主命はしかたなく国譲りを承諾し、その代わりに出雲に高天原(天上)に届くような高所に自分の住む宮殿の建設を要求して承諾させます。
 そして物語はいよいよ天照大神の孫・ニニギノミコトの「天孫降臨」へと続くことになります。