関西における俳人の世界

日 時 平成30年1月13日(土)14時〜15時30分
 京都に生まれて、西宮・苦楽園に居を構え、病気の
時には芦屋で静養した俳人・山口誓子についての
セミナーでした。
 誓子は明治34年に生まれ、東京帝国大学を出て、住友
本社に就職したサラリーマンですが、学生時代から俳句に
ふれ、「ホトトギス」に投稿もしていました。
 昼はサラリーマンとして働き、夜は俳人としての活動をして
おりましたが、無理がたたって病気となり、関西で療養生活も経験された由。

誓子の俳句をいくつか紹介しますと・・・
 「学問の さびしさに堪え 炭をつぐ」(東大時代のことで、
学問はかならずしも楽しくない心情を詠んだもの。)
 「どんよりと 利尻の富士や 鰊群来」「流氷や 宗谷の
門波 荒れやまず」(11才の時に外祖父の転勤で樺太へ
行ったことを思い出し。)
 「するすると 岩するすると 地を蜥蜴」(オノマトペを使い
静養地の芦屋で詠んだもの。)<写真はJR芦屋駅にて>