狂気の帝と苦労人の帝

日 時 平成30年3月30日(金)13時30分〜15時
 第57代陽成天皇はたった9才で即位し、元服を終えた頃
から奇行乱行が凄まじく、結局 病気という理由で退位させ
られました。
 上皇になった後も悪い噂が絶えなかったとのことです。
 次の第58代光孝天皇は反対に55才という老齢で即位し
ましたが、前帝の反省から人柄の良さや高い見識が見込ま
れたもので、即位後は文化の向上に尽力されたました。
 表題は平安時代初期の二人の個性的な天皇を表現したものです。(写真上は陽成院、下は光孝天皇)

この二人の天皇は藤原定家によって百人一首(第13番・第15番)
に各々選ばれています。
 前者の歌は、「つくばねの 峰よりおつる みなの川 こいぞつも
りて 淵となりぬる」(つくば山から流れ落ちてくるみなの川は、小さ
な川だったが、恋が進むようにだんだん深くなってきた。)
 また後者の歌は、「君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが
衣手に雪はふりつつ」(あなたのために若菜をつみにきてみれば、
あわ雪が私の袖にふってきました。) ・・・・・です。