「論語」に”仁”を学ぶ

日 時 平成30年6月14日(木)13時15分〜14時30分
 論語・巻第三から公治長第五を教材に、主として”仁”について
学びました。
 すなわち、様々な国の人や弟子を例に、”仁”がなんたるかを
教えていただきました。
 ひとつの例として、弟子が孔子に「・・・子文、三たび仕えて令尹
と為れども、喜ぶ色なし。三たびこれを已めらるとも慍れる色なし
旧令尹の政、必ず以て新令尹に告ぐ。」子曰く「忠なり」曰く「仁
なりや」子曰く「未だ知らず、いずくんぞ仁なることを得ん。」
(子文という人は、三度仕えて大臣になったが嬉しそうな顔もせず、三度辞めさせられたが怨みがましい顔もせずに政治を新しい大臣に引継ぎしました。先生は、誠実だねとおっしゃった。それではこれは”仁”でしょうかと尋ねると、先生は、仁であるためには智者でなければならないが、彼は智者ではない。どうして仁と言えようか。)
 ・・・があり、孔子にとっては思いやりがあり、何事にも通じている最高の人が仁であるため、弟子の質問には否定的でした。
 また弟子が「子の志しを聞かん。」と言うと、先生は「老者にはこれを安んじ、朋友には信頼され、若者には慕われることだ」と答えました。 ・・・でした。