上手な薬局活用術

日 時 平成30年7月5日(木)14時40分〜15時40分
 医薬分業になって久しいのですが、これによる薬局(薬剤師)
の活用について考えて見ようとするセミナーでした。
 まず医薬分業について紐解いてみますと、そのルーツは遠く
800年前の神聖ローマ帝国にまで遡ります。
 時の皇帝・フリードリヒⅡ世(1194〜1250)は毒殺を怖れて
主治医の処方した薬を別の者にチェックさせたのが始まりと
伝えられています。
 したがって医薬分業とは、薬の処方と調剤を分離し、それぞれを医師と薬剤師という専門家が分担して行うことを言います。
 薬剤師の基本的な役割は大きく分けて、①疑義照会、②服薬指導、③薬剤服用歴管理の3つです。
 ①は病院受信後、欲しい薬を伝え忘れた・この薬は最近飲んでいない・この薬を飲み始めてから調子が悪い・他の病院でも同じ薬をもらっている等々の時に、薬剤師が代りに担当医に問い合わせることです。
 ②は、薬のことがわからない・数日薬を飲んだが効いているか否か不明・薬の使い方がわからない等の時に、薬学的に説明することです。
 ③は、薬局では患者に関する情報、調剤や服薬指導の内容等を記録した書類を備え付けており、いつ・どこで・どれだけの薬を渡したか確認でき、薬の併用可否の判断、薬局内のどの薬剤師でも同じように説明できる等のことだということでした。