二世女流歌人の和歌

日 時 平成30年11月29日(木)13時30分〜15時
 紫式部の娘・大弐三位と和泉式部の娘・小式部内侍の百人一首に
ある和歌をご紹介していただきました。
 まず大弐三位ですが、彼女は親の和歌の才能を受け継ぎ、また
外交的な性格であったため、多彩な恋愛関係に彩られた華やかな
人生を送りました。
 百人一首の歌は、「有馬山 いなの笹原 風ふけば いでそよ人を
忘れやはする」(山から風が吹いてきて笹がなびくように、あなたから
連絡があれば、私はあなたを忘れませんよ。)・・・・・です。

また小式部内侍ですが、彼女も有名な歌人の娘として成長して
からは宮廷社会の水になじみ、母親同様数々の華麗な恋愛遍歴
をたどりました。
 百人一首の歌は、「大江山 いく野の道は 遠かれば まだ文も
見ず 天のはし立」(大江山の道を行くと天の橋立に至るが、私は
行ったこともないし、そこからの文も見ていない。)・・・・・です。
 あまり歌がうまいので、天の橋立に居る母・和泉式部が代作して
いるのではとの疑問にそうでない事を答えたものだそうです。