異文化相互理解・朝鮮と日本

日 時 平成30年12月17日(月)14時〜16時
 表記について在日朝鮮人史研究の歩みから考える講演会が
ありました。
 講演会は、(1)朝鮮近代史の研究、(2)美術作品にみる在日
朝鮮人の生活の2部構成でした。
 前者では、日本が朝鮮を植民地支配していたことは歴史的に
事実ですが、たとえば日本の明治憲法が支配地にも適用されて
いたかと言いますと、定かではありません。
 たとえば教育や兵役の義務はほとんどなかったし、反対に権利についても制限があったようです。
 また日本政府も適用するともしないとも宣言しておりません。
 結局 都合の良いもののみ適用したようです。(例:治安維持法・・・独立運動を阻止?)
 さらに「内地人(日本人)に紛らわしい称呼」の禁止もしていたようで、これは適用する法律が異なっていたり、その他給料にも差があり、家族制度も違っていたことによるようです。
 また後者では、朝鮮を描いた美術作品を見ますと、特に男性画家はキーセンを多く描いているとのこと。
 その他、三井萬里の「暮るるトロ路」、秋野不矩の「野を帰る」等々を映像で見せていただきました。
 この講演会は、身近な交流や学習活動を通じて、アジアを中心とした国々の生活や文化・歴史等を知ることで、お互いの違いを認め・尊重し、偏見のない社会をつくることをテーマにしている由でした。