闇市からの復興

日 時 2019年12月9日(月)14時〜15時30分
 第2次世界大戦敗戦後、すぐに食料事情の悪化等により闇市が
起こります。
 因みに「闇市」とは、公定価格を外れる価格(闇値)で売買する
店舗群のことを言います。
 今回は神戸市における闇市を例にしたお話しでした。
 戦後すぐ、すなわち1945年(昭和20年)の9〜11月頃には
はやくも神戸市内の中心地である三宮や元町の高架下と南側
街路上ならびに湊川・新開地に闇市ができました。
 まず「三宮国際マーケット」についてですが、1945年に三宮自由市場の地域指定と組織化が計画され、中国人・台湾人・朝鮮人・日本人の各営業者が県警で協議して、外国人と日本人の営業地域を分けることになった由。
 次に「三宮ジャンジャン市場」ですが、路上不法占拠店舗の撤去に伴い、三宮町一丁目の北東部に2区域(東:新興街、西:三宮市場)ができ、このうち「三宮市場」のことを通称「ジャンジャン市場」と呼ぶようになったとのことです。
 そして「湊川公園商店街」のことですが、ここは戦前から湊川の付け替え・埋め立てによって商店が生まれた所ですが、戦後引揚者の救済目的もあって店舗兼住居群として開業されたものです。
 このような闇市はやがて「市街地改造事業」や「土地区画整理事業」によって整備されていきました。