事件勃発の真相は

日 時 2020年2月13日(木)10時〜12時
 明智光秀の起こした本能寺の変について、その生涯を検証し
ながら真相に近づこうとするセミナーがありました。
 まずは光秀の出自ですが、諸説があるものの、不可解な点も
多くあります。
 一般的には美濃の土岐氏(清和源氏)の出身であるということ
ですが、父親の名も明解でなく、生年についてもはっきりいたし
ておりません。
 出身地につきましても岐阜県可児市付近とされている由ですが、これも諸説あり確定ではありません。
 また戦国武将としましては、仕えた先はおおむね、斎藤道三⇒朝倉義景⇒足利義昭⇒織田信長とされていますが、宣教師・フロイスの「日本史」には細川藤高の足軽・中間であったと記されています。
 光秀謀反の証拠として愛宕権現で詠んだ「時は今あめが下しる五月哉」が「時は土岐」「あめが下は天下」「しるは治める」で、土岐家出身の自分が天下を治めるべきと解釈するようですが、単に「今は五月雨が降りしきる五月である」との単純な意味にもとれます。
 本能寺の変の原因は、遺恨説(信長の横暴な仕打ち)、野望説(光秀が天下を欲した)、黒幕説(朝廷・足利義昭等がバック)、四国説(血縁関係にあった長曾我部に対する信長の政策転換)等々 がささやかれていますが、いづれも確証がなく、強いて上げれば四国説が有力か???とのことでしたが・・・