慣れ親しんだ旋律

日 時 2020年8月22日(土)10時30分〜11時30分
 クラシックの定番中の定番であるドヴォルザーク作曲「交響曲
第9番・新世界より」をベルリンフィル(カラヤン指揮)のCDで聴く
集いがありました。
 ドヴォルザークはボヘミアのいち小村であるネラホゼヴェスと
いう所で1841年に生まれました。
 実家は旅籠屋兼肉屋であった由。
 そのような家に出入りする旅音楽家の演奏を聴いてヴァイオリン
を習い覚え、音楽家になる決心を固めたのだそうです。
 彼は晩年オーストリア政府から「終身貴族院議員」の栄誉を受けるに至ったとかで、音楽史上ではまれに見る立志伝中の人と言えます。
 当初彼は、プラハの音楽学校を苦学卒業し、ヴィオラ奏者として同市の国立劇場管弦楽団で働きながら作曲に精進していました。
 そしてついにリストやブラームスの知遇を受け、その才能を認められて音楽院教授になりました。
 その後1892年(51才)にニューヨークに招かれ、ナショナル音楽院の院長となり、その3年間のアメリカ滞在中に書かれたのがこの「新世界より」でした。
 彼は新大陸で聴いた黒人霊歌や民謡などを好み、それを自己の創作音楽に同化させたようです。
 彼は「作曲家は自己の属する国民の民謡の精神を曲中に反映させる義務がある・・・」と言っていたとか。