民族音楽とクラシック

日 時 2020年9月18日(金)11時〜12時30分
 ヴァイオリンと音楽史にまつわるトークのコンサートがあり
参加してきました。
 私たちの音楽は原始時代からあったとかで、古代の遺跡
や古墳の壁画からも明らかであるとか。
 ただ学術的な音楽史ということになると、西暦800年頃の
グレゴリオ聖歌あたりからである由。
 このグレゴリオ聖歌は、カトリックの僧侶(グレゴリア1世等)
が教会で日頃から歌われていた讃美歌をまとめたものとの
ことで、どこで歌われても同じメロディーになるよう、五線譜の原形が出来たのもこの頃だそうです。
 そして中世に入りますと、宗教色の濃い教会音楽から王侯貴族のサロン等で食事やお遊び時のBGM的な役割を担う深みがあり静かな宮廷音楽へと移っていきました。
 それが1300年頃のルネサンス、1500年頃のバロック、1700年頃の古典音楽です。
 まず演奏の1曲目は土着の音楽から「ユダヤの母」、続いて「アイリッシュ」(民族音楽)を聴かせていただき、これら市井の音楽をサロン風にすれば・・・と、バッハの「メヌエット」をご披露くださいました。
 やがて各地で革命の風が吹き荒れ、貴族が衰退し庶民が歴史の舞台に躍り出ると、音楽も地域性のある華やかなものへと移行し、ショパンがポーランドのポロネーズを、ブラームスがハンガリアン舞曲を、ドボルザークがチェコのメロディーをひっさげて登場いたしました。
 最後の演奏は、「ハンガリアン舞曲・第5番」、「チゴイネルワイゼン」でした。