アルルカンからピエロへ

日 時 2021年2月27日(土)14時〜15時30分
 オーストリアの作曲家・指揮者・教育者で、後にアメリカへ帰化
したアルノルト・シェーンベルクについての講座がありました。
 彼は1874年にウィーンで誕生し、カトリックのキリスト教徒と
して育てられ、8才でヴァイオリンを、その後チェロも学ぶも、15才
の時に父親が亡くなり、銀行勤めをしながら音楽の勉強を続けた
そうです。
 その後ベルリンに移住した時にプロテスタントに、そして1933年
にはユダヤ教に改宗しています。
 今回は彼の作品の中から、特に「月に憑かれたピエロ」が取り上げられました。
 表題のアルルカンとは、イタリアのコメディア・デアルテ(仮面即興劇)の主人公でしたが、これがフランスに飛び火してアルルカンはヒーロー化され、道化の部分を引き継いだのがピエロだとか。
 そのようなピエロを詩にしたのがベルギーのアルベール・ジローで、それが「月に憑かれたピエロ」で、それに附曲(前衛的な曲風)したのがシェーンベルクだとか。
・第一部⇒月に酔い・コロンビーナ・伊達男・蒼ざめた洗濯女・ショパンのワルツ・聖母・病める月
・第二部⇒夜・ピエロの祈り・盗み・赤いミサ・絞首台の歌・斬首・十字架
・第三部⇒郷愁・悪知恵・パロディ・月のしみ・セレナーデ・帰郷・おおなつかしい香・・・です。
 (写真は、ピカソが青の時代に描いたアルルカンです。)