ずいぶん昔の「別冊太陽」

先日、大阪の実家に戻って来た

妹・アッコより、司馬遼太郎先生の特集記事の

「別冊太陽」を貰い、それを読んでいました。

司馬先生の有名な作品を数十ピックアップして、

記事が組まれており、

我ながらまだまだ司馬先生の本を殆ど読んでいないなぁ・・・と

ムンクの叫び状態になりつつも、

一冊一冊、興味関心のあるまたご縁あるものから

読破していきたいなと思いました。

司馬先生の年表を見て・・・

司馬先生は大正12年生まれだと知り・・・

私の祖父母世代もそうですが、

大正時代の方々って、青春時代がかの大戦時代だったという

何とも言えない悲惨な世代で、

戦争で兵隊として駆り出され、

多くの尊い命が戦地で失われてしまいました。

そしてまた、戦地から生還した方々が、

企業戦士となって、

日本の再建に血眼になった世代でもあられます。

私は司馬先生の戦争体験と、

我が祖父母の戦争体験がオーバーラップし、

何とも言えない気持ちになりました。

そして、その戦争体験により、

現代を生きる人間には決して理解することの出来ない

深い悲しみや割り切れない想いを胸に、

それでも歯を食いしばって頑張って生きて来られたという基盤の上に

今の私たちがノーノーと暮らせていることに改めて感じ、

明治後期そして大正時代にお生まれになられた方々への

御恩を感じると共に、

二度とあのような失敗は繰り返してはならない・・・と

決意を新たにした次第です。

司馬先生の本を読んで、歴史(過去)に学び、

それを未来に繋げ、活かして参ります。