「友情と対立が織り成すもの」

残暑厳しい日々が続いておりますが、

だんだんと次の季節・秋の気配が感じられ、

「読書の秋」となって参りました^^♪

私の歴史好きのほぼ100%

「司馬小説」から発心されているのですが(笑)、

現在NHK大河ドラマで

『西郷(せご)どん』が放映中で、

うん年ぶりに大河ドラマを毎週欠かさず観ています。

テレビ的に面白くするためにフェクションを

ふんだんに入れているのは分かっていても、

毎回楽しく拝見させて頂いております。

やっと「薩長同盟」まで来ました。

西郷隆盛が自刃した城山を始め、

西郷どん放映に合わせて

西南戦争最大の激戦地「田原坂」などを

『街道をゆく 肥薩のみちほか』を片手に

旅して来ましたが、

次はチョット難解な

『翔ぶが如く(全10巻)』を

コツコツ読みはじめてます。

この小説は、西郷隆盛と大久保利通の友情と対立を軸に、

明治維新後、西郷隆盛が征韓論を主張した時から、

西南戦争終結(西郷隆盛の死)までを描いた歴史小説です。

薩長同盟では、

過去のことは水に流して憎悪の対立を超え、

未来志向で手に手を取って、

【真の敵】に向かって共に歩を進めて行くという、

まさに歴史が動いた感動的瞬間を描いたものです。

「人はただ愛によってのみ憎しみを越えられる。

人は憎しみによっては憎しみを越えられない。

実にこの世においては怨みに報いるに怨みを以てしたならば、

ついに怨みの恩むことがない。

怨みをすててこそ恩む、これは永遠の真理である。」

というブッダの御言葉を引用し、

敗戦直後の日本の危機的状況を救って下さった、

スリランカ代表のJ・R・ジャヤワルダナ氏の、

スリランカと同じ仏教国である日本に対する【愛の演説】を

して下さったことを思い出しました。

(詳しくは→ https://www.mag2.com/p/news/181484

私は常日頃から、

ブッダの言うところの【永遠の真理】を観続け、

それに基づいた言動(人生)を歩み続ける為には、

自らの心にある思い込み・先入観、無知・未経験、

そして感情といった悪想念に心が囚われはならないと考え、

曲りなりにも実践し続けております。

歴史というものは、

脈々と続く今の連続・過去の膨大な蓄積であり、

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という

オットー・フォン・ビスマルク氏の名言通り、

今を生きる私たちに多種多様なことを

静かに教え続けてくれています。

だけどこの歴史というものは、

自分が心底求めないと与えられないものですので、

書籍やインターネットを使い、自らが主体的となり、

日々いろんなことを学ばせていただき、

あたかも自分の経験のように、

自らの心のデータベースに

コツコツと蓄積し続けております。

私にとって司馬小説はそのデータベースの

“インデックス”のようなもので、

司馬小説から更に深く学ぶために、

実際その歴史的人物(キーパーソン)や

歴史的エピソードが起こった場所にも訪問しています。

ちなみに来月は江戸城跡地である皇居

(「皇居勤労奉仕」に参ります)、

再来月は対馬(儒者・雨森芳洲や朝鮮通信使のことなど、

現在過去未来の国境問題の坩堝)に参ります。

明治維新を成し遂げた後の『西郷どん』は、

西郷隆盛と大久保利通の対立の部分が描かれて行きます。

西郷隆盛と大久保利通を始めする、

登場人物の友情(各種“情”)と

対立のその奥にある【永遠の真理】、

これまたステキなドラマの観どころであり、

私の人生・・・そしてこの日本・世界の行く末にも

大いに役立つことなのではないでしょうか。

「歴史は大河の如く、我らもまた、その大河の一滴である」

(^人^)☆