「西国三十三所めぐり」の感想と、「四国八十八ヶ所霊場めぐり」との違い 2

西国33をお参りしていて、

ちょっと違和感を覚えたのは、

一人(もしくは二人)が、何枚も何個も、納経帳や掛け軸、

白衣を持参され、納経をされていたことです(^^;)

一人で納経帳3冊に、白衣3枚、掛け軸1つ、

二人で納経帳4冊、白衣6枚、掛け軸1つ、、、

ご本尊の御前にて、読経すらされない人たちが、

まさに“スタンプラリー感覚”で、

せっせとやって来ては消えて行く・・・

どうもお参りの効果が薄れそうな人たちが結構おられ

同じ巡礼者として残念でした。。。

その点、四国88は、一部のお寺では、

「納経帳は一人一冊」とバシッ!っと決められ、

徹底されています。

そのあたりのルールが西国33ではない・

徹底していない・個人の判断に委ねられているので、

巡礼者は「あの人のためこの人のためにも」と、

身辺のお参り出来ない人のため、

また「せっかく行くんやから、

出来る限りたくさん納経して欲しい」という自分の欲、

そして【本来の巡礼並びに納経の意味や意義】が

分かっていないという無知さにより・・・

更に、お寺側の売上利益のため、

納経代の領収書はこちらから求めない限りは出されないので、

宗教法人ならではの免税処置で全てお寺の収益になり、

そんな巡礼者を完全に「黙認状態」になっているようです(^^;)。

西国33納経所の方々は、四国88のように

一度にたくさん書かれた経験があまりないようで、

ゆっくり丁寧に書かれます。

(それはとてもステキなことなんですが・・・)

また2周以上お参りし、ご朱印を重ねる風習もほぼなくて、

時間短縮出来る「重ね印」の人を私は今回一人も見たことがなく、

全員が真っさらなものにご朱印されていたので

時間がかかります。

その点、四国88の納経所の対応は慣れていて

素早くて素晴らしいです。

ただ、時々雑に書かれますが・・・(^^;)。

以上のように西国33のお参りする人数(実数)と

納経する数がかなりの開きがあるので、

何人西国33にお参りに来られたか?

その数を把握するのは困難だと感じました。

西国33のお寺は規模の大きい有名なお寺が多いです。

お寺自体のパワー・おかげさまの力が凄いです(^人^)☆

が、西国33のいち巡礼者として

私が個人的に感じる問題は、

所謂【観光寺院】として、信仰心ゼロ

また乏しい方々が多数来られるために、

その大多数の人間が持ち込んだ

【よくない気】がまぁまぁ凄いです。。。(^^;)

残念ですが、仕方がありませんね。。。

その点、四国88は、

一つ一つのお寺の規模は小さく

パワーは大きくなくても、

【お四国】という島自体の地場のパワーが

まず素敵に凄くて、

その次に【88でワンセット】な上、

観光客・信仰心に乏しい人が来ない・

お遍路さんしか来ないお寺が多いので、

西国33の観光寺院に比べ穢れ具合は極端に少ないので、

清々しくお参りが出来、

四国遍路の【おかげさまの力】は強いと

個人的に感じました。。。(=人=)☆

<つづく>