「屋久島という島」

うわさ通りステキな島でした(*^^*)!

屋久島は周囲130km(東西約28km、南北24km)

淡路島より少し小さい島で、

島の殆どは硬い花崗岩の隆起により出来ているので、

九州で一番高い宮之浦岳(1936m)を始め、

島の中心部には岩山のような

雄々しき山々が聳え立っています。

したがって島には人が住める平地が少なく、

本州に見られる田園風景が殆どありませんので、

昔からお米が殆どとれず、

漁業や林業(今は観光業)が主な産業となっています。

また、鹿児島から南へ60kmのところにありますので

気候的には、南国(亜熱帯)的要素と

本州(温帯気候)的要素の両方があります。

標高の高い山と黒潮(気温の高い海流)がある関係で、

年間を通して雨が多く、

古来より豊富な水資源が島にありますので、

遣唐使をはじめ国内外の多くの船乗りたちが、

水を求め頻繁にやって来たとのことです。

近代になる頃には、

近くの島(本州、沖縄方面、口永良部島、ルソン島など)

からの移住者が多くなり、

誰も住んでいない平地に集落を作り始めます。

ですので今でも集落ごとに言葉や文化、

生活習慣が違うそうです。

また屋久杉を伐採しお金を得るため・

島や国の経済活性化のための国家主導のプロジェクトにより、

全国各地から労働者とその家族が屋久島にやって来て、

集落を作ったりもしました

(その集落は今はなく跡地になっています)。

以上のような歴史的経緯があって、

屋久島はちょっとした“多民族国家”的な感じになっており、

外の人々を受け入れるのに慣れておられ、

旅行者に対してもフレンドリーです。

島の自然的魅力と、島の方々の寛容さにより、

今は個人の移住者が多く、子どもの数は減り、

また高齢の方が亡くなられても

島の人口は減っていないそうです。

島をぐるっと一周する周回道路が出来たのは、

屋久島の杉を国家主導で伐採した時代です。

そして伐採ではなく保護に方向転換し、

世界自然遺産になった前後に、

観光客受け入れのために道路の幅が広がり

更なる整備が成され、現在進行中です。

なお、昔から屋久島の人たちは

山や大木に対して畏敬の念を頂き、

信仰の対象だったので、

自然のままにするところと

整備するところを明確に分けておられます。

ただ、平地が皆無で自然環境の厳しい

島西部は未だ人が住んでいなく、

その界隈は細い道しかないです。

が、人の手が入っていないからこそ、

西部林道界隈は世界遺産の区域になっています。

なお、有名な縄文杉や紀元杉などは、

その形が異型だった為、建材として使えないということで、

江戸時代また明治以降の伐採から免れたのです。

昔から残る多くの杉は伐採されて

殆どなくなってしまったそうです。

徹底的に伐採された後、

はげ山になったところに桜などの花木を植えて、

見晴らしのいい絶景ポイントにもなっていたりもします。

【屋久杉が他地域の杉と違って凄い・長生きする理由】↓

http://www.yakusugi-museum.com/data-yakushima-yakusugi/203-about-yakusugi.html

そんなかんだで、とっても狭い島なんですが、

屋久島特有の自然的な要因と

人的な歴史的要因が混ざりあって、

この屋久島は多種多様な風景が広がり、

多種多様な歴史的文化、

そして人が存在していますので、

小さな島にも拘わらず、

いろんな楽しみ方が出来る島になっています。

樹齢数千年の屋久杉探訪はじめ、海にもぐってもいいし、

川や滝と戯れてもいいし、

ゆっくり読書したり、ドライブしながら

島の風にふかれてみてもいいし、

いろんな食べ物を食べ、

いろんな人とお話ししてもいいかも知れません。

人それぞれの楽しみ方【いやし・エネルギーチャージの時間】が、

この島にぎゅっと詰まっていると思いました。

雨の日が多いですが、都会の雨と違い、清々しいです。

最後に、屋久島への飛行機の件ですが、

私も想定外のことに巻き込まれましたが、

屋久島は荒天の日が比較的多いので、

この手のトラブルは多いそうです(特に梅雨、台風時と冬場)。

しかも地方の小さい空港ですので、

伊丹や羽田のように「計器着陸装置」がなく、

パイロットが目視で滑走路を確認しなければ

着陸出来ませんので、欠航になる可能性が更に高くなります。

従いまして、欠航になっても落ち着いて

他の便に予約変更出来るように、

余裕を持って旅の日程を計画し、

また変更が無料で出来るJAL(JAC)を使って

出発地から屋久島まで行くことをオススメします。

鹿児島港からは飛行機に比べ安価な

高速船やフェリーも出ていますが、

こちらも飛行機同様、欠航

(もしくは島の側まで行って戻ってくるパターン^^;)

になる時がまぁまぁあるそうです。

なお屋久島行きの飛行機は、鹿児島からは1日5便、

伊丹と福岡からは1日1便出ています。

私たち大阪人は直行便があるので

片道1時間半で気軽に行けますので、

またご縁あったら気軽に行きたいと思います。

「ウルトラ先得」で航空券をゲットすると

定価の半額以下(大阪からだと片道16,000円ちょっと)で行けました。

ただし屋久島行きはJALしかありません。

お世話になったみなさま、ありがとうございました(=人=)☆

屋久島観光協会公式ホームページ

http://yakukan.jp/