長野旅⑧-2 〜災害ボランティア体験記〜

長文に長文を重ねておりますが、

これで旅日記は終わりとなります(^^;)。

おかげさまで今回も、ステキに内容が濃い

多方面・多次元の旅をさせていただきました。

そもそも私は国宝土偶を直に見たい・会いたいがために、

信州行きを計画しました。

が、その最中に台風19号の被害が起こり、

何か私に出来ないものか?という想いが湧いてきました。

おかげさまで先にこのボランティアを体験された

知人の方(近田さん)にあれこれ伺うことが出来、

今回実現しました。

私は、団塊の世代のご夫婦が暮らすお家の庭にある、

直径1.5メートルくらい・高さ60センチくらいある

立派なサツキツツジ5つの中に、

30センチくらい積もっている泥を、

小さなスコップや棒で掻き出す作業をメインに

活動をさせて頂きました。

そのままほっておくと、サツキツツジが枯れてしまうのです。

お家の泥かきは終わり、消毒と乾燥、

さらなる掃除をご夫婦は一所懸命されていました。

掻き出した泥は、庭の奥にある小屋の前に大きく出来た穴に、

一輪車を使ってどんどん入れて行きました。

更にこの日はボランティアさんが多かったそうで、

もう1チーム(5人)やって来て、

自宅奥にある小さなりんご畑にたまった泥を

一輪車でその穴に運ばれていました。

私のチームには、自宅からチェーンソーを

持ってきてた方がおられ、それを使って、

大きく傾いた庭の大木を切り刻んで、

軽トラックで運び出せるまでにされました。

ボランティアさんが運転する軽トラックで、

その大きな大木が全て運ばれた後、

そのご夫婦は満面の笑みで

「あー。これでスッキリした!あの木は私たちじゃ、

どうしようも出来なかったんです。これで片付けが進みます!」

とおっしゃいました。

確かにあんなに広いお家の敷地を、

夫婦2人だけで原状復帰なんて出来ない・・・

まさに絶望という文字がちらちらする状態です。

だけど、毎日のように、

み心が美しいボランティアの方々がやって来て、

せっせと自分たちのお家を綺麗にして、

見返りを求めず颯爽と去って行かれます。

絶望が希望に変わるその瞬間を私は観ました。

ああ、やっぱり人って、人生って美しいなぁ・・・と

深く感動いたしました。

台風被害等で、未だ復興が成されていない

地域・人が多くおられます。

災害ボランティアに実際足を運ぶことや

物やお金を寄付することがなかなか出来なくても、

そんな方々が国内また国外にたくさんおられるという事実に、

これからも心を向け心を合わせて参ります。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、

被災地・被災された方々の一日も早い復興を祈念し、

そして今回の旅でお世話になった

全ての方々に感謝しながら、

今回の旅日記を終えたいと思います。

ありがとうございました(=人=)☆