「ひがし北海道旅⑦ 鶴雅リゾートでの語り部の会」

2月19日(水)20時半から、

あばしり鶴雅リゾートのロビーで「語り部の会」が

開催されるとのことで参加させて頂きました。

こんな感じで毎日、地元の方々が

入れ代わり立代わり、宿泊される方々に

地元のことを語ってはるそうです。

この日の担当者は、ウィルタ協会 代表委員の弦巻宏史さん。

下記の個人の方のブログに、その時伺ったお話と

ほぼ同じ内容が掲載されていました↓

https://ameblo.jp/tagatakazuki/entry-11895037363.html

私たちが「アイヌ」とざっくり呼んでいる

【北方少数民族】は実はいろいろあって、

その中の「ウィルタ(民族)」のことをお話頂きました。

本当に素晴らしかったです。

「ウィルタ」は比較的日本人に近い顔立ちをしている、

樺太(サハリン)を故郷とする北方民族です。

戦後、旧ソ連軍により樺太が支配されてしまったので、

その多くが北海道の網走などの樺太に環境が似ている、

オホーツク海沿いに逃げて来られたようです。

仰天したのですが。。。

私がそもそも今回、網走(オホーツク)を旅しようと

決めたきっかけは、司馬遼太郎先生の

「街道をゆく38 〜オホーツク街道〜」なんですよね。

そこにかなりの紙面を割いて登場する、

ウィルタの北川源太郎さん、そして

司馬先生が取材に行かれた時にお会いされた、

源太郎さんの妹の北川アイ子さんのお話が

モロに弦巻さんのお話に出て来るもんですから、

不思議に思い、質問したんですよね。

「ウィルタって、司馬遼太郎先生の

『街道をゆく』シリーズに出てましたよね?」って^^♪

すると弦巻さん曰く「私は北川アイ子さん

(10年前に亡くなられたそうです)と一緒に

ウィルタの伝統・精神文化を継承していく会をしてまして、

司馬遼太郎先生が北川アイ子さん取材しに来られた時、

私も横にいて、一緒にお話させて頂きましたよ。」って・・・

な、なんてもの凄い偶然なんやぁ〜(>0<)!!!って大興奮っ☆

しかも、鶴雅リゾートでの語り部の会の担当は

毎週月曜日なんだそうで、今回たまたま

水曜日担当の方が来れなくなって代理で

弦巻さんが来られたとのこと。。。☆

我ながら自分の【持っているもの】に改めて驚き、

そして感謝しきりでしたぁ〜(=人=)☆

なお、弦巻宏史さんに教えて頂いたことも含め、

「ウィルタ(民族)」のことは後程まとめて

レポートさせて頂きます(=人=)☆

語り部の会が終わった後も、

弦巻さんをつまえて30分くらいお話させて頂きました。

弦巻さんは生粋の日本人なのですが、

元々学校の教師をされていて、

北川アイ子さんのお子さんの担任を

されたことがきっかけで交流が始まり、

兄(北川源太郎さん)の遺志を継いで、

ウィルタの伝統を継承していく会をされていた

北川アイ子さんに賛同し一緒に活動をされておられたそうです。

北川アイ子さんが亡くなられたことにより、

生粋のウィルタは、この地球上からいなくなってしまいました

(アイ子さんの子どもはハーフで、

日本人として生活しています)が、

その遺志を継いで弦巻さんのような

ウィルタ精神を愛する方々、

また網走や北海道の北方民族を研究されている方々により、

継承されています。

この「ウィルタ」のたましいの中には、

我々日本民族がほぼ忘れてしまった【大切なもの】が

遺っているような気がしてなりません。