NPChildren“今”を進める子どもたち

先日ひょんなきっかけから、高校生が立ち上げたボランティアグループの
会議を見学させてもらいました。県下の高校9校による今の教育の現状に対して
の意見交換会だったのですが、ブログや掲示板を使った事前準備があったの
でしょう。初めての会議であったにもかかわらず、和やかでかつ大変活発な
議論は、「今」を生きる彼らの真摯な姿勢そのものでした。その場の空気に触れ、
わたしたち大人側は「やられた!!」っていう感じがしました。

何にやられたのか、ズバリ彼らの「情熱」にです。
大人が「次世代育成支援」という大義を掲げ、子ども施策云々という議論の前に
彼らの本来の力を奪い取ってしまっている「現状」にオトナは、気づかないフリを
し続けていることにです。
今の社会は、「保護」という名で子どもを囲い込み、「安全」第一のために、
子どもの「自由」を奪っているとはいえないでしょうか?
言い換えてみれば、「こどものために」という名目で、オトナは新たな教育システム
を作り上げ、そこにまた子どもたちを押し込める。
社会の「不安感」が増せば増すほど、こどもたちへの「縛り」がきつくなるような
気がします。

しかし、オトナ側の情けない不安感に対して、これからの子どもたちは彼らの
新しい方法を見つけ出し、逞しく立ち上がることができるのです。そんな力を
つぶしてはいけません。「市民」として生きることを教えるのがオトナの仕事。
新しい時代を築くには、オトナと子ども、相互の理解を深める「試み」や「企て」
が一番求められる必要があると思います。