キャンプ、その後

「10代のためのボランティア講座」を実現するために、実に多くの方々に
お世話になりました。予想もつかない積雪のため、命がけで千刈に駆けつけて
くださったボランティアの方々に、心からお礼申し上げます。

参加者専用掲示板への書き込みも日々更新され、ティーンズとスタッフとの
やり取りもまた楽しみになりました。参加者の中には、春休みに向けて次なる
目標を見出した人もいるようです。
時代を切り拓く次の世代が、C.U.Pから羽ばたいていってくれることは何よりの
喜び。夢や希望を限りなく思い描き、その想いを大切に育てることが、未来を
創ることなんだと思います。

今回、ティーンズ向けのプログラムを独自に開発しましたが、これはかなり
偶発的にできたものでもあります。お手本がないからこそ、全てを自由に
できるという贅沢。それゆえ大学生リーダーは、ある意味強いプレッシャーを
感じたことでしょう。しかしながら、プレッシャーを最大限に有効活用して
くれました。本当に見事なまでの仕上がりでした。ありがとう。

新しいものを創り出す喜びを分かち合えたとき、予想もつかないパワーが
生まれるものです。本来子どもたちはそんな力を無限に持っているもの。
彼らを規制するのではなく、解き放つこと。そこからしか自由な発想は
生まれません。
NPO法人だからこそできる「キャンプ」があるはずです。
社会変革の要は、ティーンズにあります。彼らから学ぶ。彼らとともに学ぶ。
そして、いかにして新しい仲間を招き入れることができるか。
それが求められる次の課題でしょう。
そう考えると、次世代育成支援というのは、実にやりがいのある面白い
「作業」なのです。

ティーンズを支える大学生。大学生を支える20代後半〜30代のおとな。
そして、親世代が彼らを全面バックアップするという方法で運営した
今回のキャンプ。集うメンバーが変われば、また違ったドラマが生まれます。
つまり今回のプログラムが、次回もうまく機能するとは思えません。
試行錯誤しながら、子どもとおとなが相互に成長できるプログラムを考案
していきたいと思っています。そしてまた、日本のあちらこちらで、いろんな
ティーンズプログラムが生まれることを願っています。

激動の2005年が終わろうとしています。C.U.Pに係わってくださった方々
のみならず、C.U.Pのページを読んでくださったみなさん、本当に有難うござい
ました。みなさまにとっても、2006年が愛に満ちた幸せな1年になりますよう
お祈り申し上げております。