昨日の大会というものを経験させてもらって、また自分の、自分達の未熟な部分がしっかりと露呈された事があったものの、良くなっている点、成長している点も確認出来ました。その上で、積み重ねていく為にどのような事をやっていくべきか?を改めて考えるようにして今日は何をすべきか?という事も昨夜じっくりと考えました。

自分がやるべき事は『自分自身で気付く力』を持たせる事です。人からの指摘、評価で自分を成り立たせるのではなく、自分がなりたいと思う形になる事が目指す所。そこへ到達させる為にも、何度も何度も自分と向き合う時間が必要なんだって事を最初に伝えました。最近だけでも、各自の中に様々な悩みが出てきている事も話し、それは本気で考えている証拠、成長への道のりであり良い事なんだと言いました。でも、その時に自分が相談出来る仲間がいるのか?という事も大事!一人で抱えるのは本当にしんどい事で、その時にアドバイスをくれる仲間が隣にいる人間というのは幸せです。そして、それが出来る人間というのがそれだけの事を自分がやってきているからなんです。

みんなに相談出来る人がいて、相談してもらえる人になれるような力を養ってほしいな、と思います!

そこで今日行った事は、2年生は半年後にファルコの活動自体は引退という形になりますが、その時にどういう形の自分になっていたいのか?という事を考えてもらい、そこに行き着くまでの課題を優先順位で挙げてもらい、2ヶ月単位で細かい目標をまた考えてもらうという作業をしました。

4月末には?6月には?8月には?という形で自分で検証も出来るような形にしてもらうようにお願いしました。その上で各自で考えた優先順位に基づいたトレーニングを一度各自でやってもらおうという事で最初の時間は自主練習に割きました。この年代が変わってきたと思うのは『自由に個性が出てきた』事です。これまでのファルコってどこか真面目で、自由なのに自由じゃないと言うか、誰かの真似だったり、今までの練習でやった事をやるだけ、というものが多かったのですが今年のメンバーは自分で考えるようになっています。だから『どれも正解』だと思っています。

今すぐの事を求めれば改善点などいくらでもあるけど、目先の事ではなく将来もずっとこうしてなりたい自分を追いかけ続ければ必ずなれるだろうし、その為の努力を自分で考え出すという事は絶対に役立ちます。良い準備をし、現状を迎え、先をイメージする・・・。この3段階を大切にしてほしい事は最後に話をしました。

その課題を持って、各自で今の自分と向き合って紅白戦を行いました。

試合をしている間、自分は待っている選手へ『どうなりたいの?』という話を個別に聞かせてもらった。一人一人しっかりと考えている事も確認出来ました。これまでのような『大人に決められた価値観』ではなく、自分自身が本当に良いと思った形を持つようになった。少しずつ、少しずつ成長出来ていると実感出来る。

今日という日も二度とないし、その時間をこうして全員の選手と一緒に出来る事は本当にありがたい事。当たり前だと思わずに向き合える事への感謝。自分がこのコーチという仕事を誇りに思えるのは、がんばってくれる子供達が常に目の前にいるからです。支えてくれるスタッフがいるからです。理解をしてくださる、我慢をしてくださる保護者の方々がいるからです。本当にありがたいと思っています!

その感謝の気持ちを全力の毎日でお返しするのは義務だと感じています。

一人一回しかない一生の一部を預けてくださるという事の奇跡。

考えれば本当に自分がどれだけ恵まれているか?に気付く。

だからこそ自分は選手と一緒になってがんばらないといけない!やり方にはもっと良い方法があるかも知れない。もっと良い指導者ならば子供達が良くなるかも知れない。でも、それを望んだ所でどうにもならないし、自分が心を込めて接していく事が一番良い指導であると自分が自信を持ちたい。

ファルコ以外のチームで指導をしたいとは思わないし、そう思えるのもこの地域が好きで、このチームが好きだから。

何一つ思い通りにはいかない。

もっと○○だったらなぁ〜。。。

って言い出せばキリがない。

そんな事よりも、『今の自分には何があるんだ?』と問い続けたい。大したものはない。だけど、大した事がないという事を自覚出来るようになった経験が活きてくる事を知っている。自分を知れば目の前でやるべき事も見えてくる。そうやって進化、成長していけると思っています。

今の自分を取り巻く環境は『これまでの自分の準備』によって出来ている必然の事。だからうまくいっていないと思う事も含めて当たり前に起きている事。その上で『こうなるようにする!』という具体的なイメージを持って先に進む。描いていた形にちょっとずつだけど、選手は進んでいる。

準備、現状、予測。

これを大切にやっていこうと思う。