言葉には力があります。

ですが、言葉の意味まで考える人間に対しては力を持ちます、という言い方になると思います。

近年、子供に携わっていると思う事があります。『外見だけの綺麗さ』みたいな事です。

元気な声で、大声で、挨拶しています!!

でも・・・それはチーム内の時だけ、コーチの前だけで一人になると全くしません、とか。

返事はします。でも、行動はしません、とか。

中身こそが大切なのですが、その中身に目を向ける大人が少ないのでしょう・・・。

見た目、自分の名誉、地位、そういったものばかりに目を奪われて肝心な部分を育てられないでいる・・・。そんな事を思います。

今日は元気に全員揃ってスクールを行う事が出来ました!

先週は全く中身のないやらされていたゲームを見ていたので、今週は『また同じになっていないか〜?』『大丈夫か〜?楽しいか〜?』などと聞き入れたりすると笑顔が増ええてきました。それと連動して良いプレーも増えてきた事の意味を理解してほしいのです。

コーチの『笑いなさい』の言葉の意味は、『笑顔になる余裕がないと何も見えないよ』って意味です。

ここで自分が失敗したきた言葉を思い返すと、

『顔を上げろ!』という言葉を掛けていた事。

何度も何度も、です。意味は同じなのです。

『余裕を持ってほしいから顔を上げて!』という思いだったのですが、よくよく考えれば余裕があれば勝手に顔上げますよね?って話(笑) 出来ないから困っているという事を理解出来なかった自分はいつもその言い方しか出来ませんでした。

でも、最近は自分自身に余裕が出てきたので『笑いなさい!』『力を抜きなさい』と言います。

そして、スクール生には最近ずっと手でボールを受ける動作をやって見せます。

それはボールを手で取る時に、実は『手以外の場所をうまく使っている』事を教えます。

手の平、手首、肘、肩、膝などです。そういう動きが繋がると柔らかい動作が出来るんだって話をします。

だから力を入れるとうまくいくような『気』がしていただけで、本当は力をどれだけ抜けるか?が大事なんだって事。ただし、気を抜くとは違う事だけは伝えています。

言葉の使い方によって受け手も本当に変わるだろうし、子供自身が本当に自分で発見する方法を一緒に考えていこうと思います。

今日も5年生の橋尾くんの教え方により4年生の雄麻くんが一つの技を成功させるという事がありました。

5年生の橋尾くんの言い方、決して上手だとは思いませんでしたが(コーチから見れば)、それでも相手の事を思って一生懸命だった事で雄麻くんも教えてもらっている以上成功させたい気持ちになり、それが繋がり成功したんだと思います。子供同士の熱意によってこうした成功する事は意味が大きい。コーチが思う『もっと良い言葉があるのに・・・』と思っても実際に伝わるかどうか?が意味を持つ事を考えれば正解は『橋尾くんの言い方』という事なんです。

自分が正しい事なんて保証はない。それを言い聞かせながらやれる良い時間となりました。それと同時に正しく質問が出来る雄麻くんもうまくなる為の要素を持っているという事なんです。聞ける、言える、の両方がうまくなる為には絶対に必要だと毎回言っているのですが・・・・分からない子には分かりません。

でも、焦らずにやっていきます。

正解=『出来た事』ではありません。

今日も2年生に考える事を考えてもらいました。ゆっくり対話をしてもらっている時間の少なさを感じます・・・。心配しているのはそこです。

『あの子はこういう子だから・・・』

で済まされているのではないだろうか???

だから『考えない犠牲者』が生まれるのです。馬鹿だから?そんなんじゃありません!考えないというのは『対話不足・自身の力での経験不足』以外のなにものでもありません。

だからスクールでは『自分でやらないと何も残らない設定』を目指しています。何もしないまま終わるような子も出ます。ですが、それも覚悟です。

だって『何となくみんながやっている』事を正解と思っていませんから。

今は無茶苦茶でも、一年経てば『おっ!自分でやってるね!』ってなるような子にしたいのです。大事な事は伝えますが『こうしなさい!』は言いません。

どうなりたいか?どんな選手になりたいか?考えて練習出来る自分を育てましょうね!