重たい一歩がようやく出てきたかな???って感じ。

この『一歩』とは自分の中では『自分から』という意味です。

この地域の小学生は『やってもらう事に慣れている』事が非常に蔓延しています。日程、送迎、準備、メニュー、ポジション、動き方、考え方・・・・全て『やってもらって当たり前』って感じで育っているのです。この分かっている空気をどうにか変えていきたいと思ってスクールの時間での関わり方も毎年試行錯誤しながらやってきました。

そして、今は『自分が関わらない』という形をなるべく取るようにしているとようやく変化が出てきたという感じです。これまでも同じ考えでやろうとはしてきました。

でも、関わらないと言いながらも『指摘』をしたりして気がついた時には自分の思った形に持っていこうとしていた自分がいました。そこに気付き、自分を変えてきた中でようやく今は『わざと関わらない』が出来るようになり、子供達からのアクションが出てきました。

スクール前のゲームでも、今まではコーチが入って、コーチがチームも決めているような感じから始めていました。

それがコーチが決めずにやれるようになり、今はコーチが参加せずにやっています。しかも最初はその参加しなくても、みんなが一喜一憂するだけのゲームをするから見ていても面白くなくて、『一緒にやりたい!』と思う事もありませんでした(笑) それが、最近は楽しそうにやれるようになってきたから『コーチも混ぜてよ!』と入りたくなってきたのです。そういう空気が出来つつあるので、とても変化していると実感しています。

今日もスクール前のゲームには、敵味方関係なくボールを奪って邪魔をする、という役目をしました(笑) ひたすら邪魔をする、という立ち位置(笑) でも、子供にうまくなってもらいたい気持ちの中でやっているので、わざとがんばって奪えるまで相手をしたり達成感を与えるやり方は工夫をしてやるようにしました。

スクールはいつものレベル6キャッチからスタートをしました!!

ボールの音をなるべく消そう!を合言葉に全スクール取り組んでいます。かなり体全体を使う意識が芽生えてきました♪その分、当然音も減ってきているし、音をなくすのが良い、という意味ではなく体全体を使うという事が伝わってくればいいな、と思う。ボールを扱うのが目的であり、記録を伸ばす事が目的ではないので、そこを子供が勘違いしないように、回数よりも『質』という事はこれからも言い続けていきたいと思います。

そこからは各自の時間にしています!30分程度の時間の中で基本的には3種類の項目『①上げ技②止め技③発想』という括りにして、それぞれ10分間という時間を与えているのですが、どうしても今日はこれをやりたい!と決めた時は同じ事を30分間やっても良いという形です。

マーカー出したり、シュートしたり、リフティングをしてみたり・・・・。

ようやく『自分が目指した形』の基本形が出来てきた感じです。それぞれがバラバラになって好きな事に挑戦する!

これまではどうしてもみんなに同じ事を同じように、ってスタンスでやっていたので当然出来る、出来ないの差が埋まる事も難しかったのです。ところが、鳥取で教わりこのやり方で関わるようになるとやっぱり一人一人の表情がまず違うのです。

『別にやらなくても困るのは自分だよ』

という事になるから子供だって調子の良い日、悪い日があるし、そのテンションの時には違う事をやってみる、という『余白の部分』がある事がどれだけ大事か?が分かるようになりました。何でも目一杯に埋めてしまう事で子供の余裕がない状態にすると、なかなか成果は残りません。今は、この形で自分が余裕を持って見守れる事で自然と子供のほうから質問があったり、一緒に考えたり、一緒に試してみたり・・・と本当に本来の自然な形に近づいてきたような気がします!!

良い意味のバラバラ感はプラスの要素として見ているけど、次の課題としては『観点がズレている』所です。。。

これはまだ仕方がないと思う所ですが、今日も一人『腹筋をして鍛えてもいいですか?』と聞いてきました。それを否定はしません。でも『どうしてそうしたいの?今君がサッカーをやっている中での課題として一番大きいのが腹筋が足りないって事かな?』という風に考えてもらいます。もちろんそこで、一番がそうだと感じるならばやれば良いのです。子供自身が考えて、子供自身が取り組む事を『努力』と言いますからね!

ただ、今日の場合は一番の課題ではなかったようで違うトレーニングを行っていました。そうやって『行う事に意味を持つ』事が大事であり、もっと言えば『これをした先でこうなりたい』という先のイメージも欲しい。そこまで持てればきっと試合のプレーにも繋がっていくのです。そうなるようにしたいのですが、急いでやり方を言ってしまうとまた言われた通りに動くという逆戻りなので、今は自分から何かをやる行動を認めて、その上でちょっとずつ考え方に寄り添っていきたいと思います!