今日は加美スクールの日でした!!

怪我、体調不良等があり人数はいつもより少なくなりましたが、それでも来てくれる子のハイテンションさが人数以上のものがあります(笑) その元気に負けないように!という熱い気持ちは持ちながら現場に迎えましたが、この加美へ向かうまで朝から神戸国際大学附属高校さんでまた師匠の梶村先生との対話により、自身の今の立ち位置みたいなものを見図られ、頭の中に『指導とは?何が一番子供にとって良い事か?』という事がグルグル回っている状態でした。。。

だから帰りの道中もずっとスクールとその後のファルコの現場の事で頭がいっぱいになりました。どうしていこうか?という事を考えつつも大事にしている『軸』は変える事なくやり続けていく姿勢も大事にしたいし、その為にも頭の中をしっかり整理していく必要があると思っています。

スクールとは何の為にやっていますか???

自分は『自分のペースでうまくなっていく為』にやっています。人と比べるのではなく、自分が自分のやりたい事をやる、出来るようになるという喜びに触れてほしいと思うのです。試合に勝つ為とか、技術を上げて自慢する為とか、誰かより優位に立つ為ではなく。ただ、肝心の子供達にとってはどうでしょうか?スクールという場がどういうものか?という事が分かっているようで分かっていないのかも知れません(私自身が)。

うまくなりたいと思っています。うまくさせたいと思っています。

でも、そこまでの『過程』に大きな差を感じます。

ずっと笑顔で、楽しく、面白く、ってやりたい子供と、それだけじゃ成り立たないという現実を伝えるこちら側との差。

自分で感じ、自分で発見し、自分で行動し、自分で気付く。

この事を習得してほしいのです。チャレンジしてほしいのです!コーチの言いなり、コーチの、大人の都合で動くのではなく、自分自身の気持ちが最優先させられるようになってほしいのです。

でも、『良い子』という定義が『言う事を聞く子』という形になってしまっている所もあると思う。大人の言う事が正しいからそれを聞ける子=素直な子、という評価。本当にそうでしょうか?

コーチ!僕はこう思いますって意見を持つのは素直じゃないのでしょうか?

どうしても大人>子供みたいな構図は崩せていないし、講師、教師>生徒だし、コーチ、親>子供になってしまっている。もちろん力とかある一定の条件を言えばそうかも知れないけど、対等に話せたり一緒に問題解決出来る場がもっと多く必要なのではないかと思っています。

そういう意味でも、まずは自分としてはいくら学年が低かろうが、

『自分の事は自分で!』という事を思っています。全てやりなさいという意味ではなく、分からないとか、うまく出来ないという現象が起きた時に『自分の口で分からない』と言うとか『誰かに聞ける』という行動が出来るかどうか?です。

今日もその話を2,3年生にもしました。とても難しいと捉えています・・・。それはそういう経験をしてこなかったからでしょう。大人がどこかで手助けしてきて、それが当たり前だからでしょう。ただ、自分が思う『育つ・育てる』という事は大人が助ける事ではないと思っているので、このスクールでは『それは違うよ!』と言います。価値観を押し付けているのではなく、『自分の事なんだから自分が自分で悩んでほしいし、解決してほしい』という事です。うまく出来るならば、誰かに教えられるまで!うまく出来ないならば分かるまで聞く(出来るまで、じゃありません)。それは自身を成長させる、うまくなりたいと思ってスクールに参加しているのであればやるべき事だと毎回伝えています!

お金払っているんだから教えてくれたらいいでしょ???と思われる方もいるかも知れません。

ですが、自分としては『その払っていただくお金の価値すら子供に認識してほしい』と思う訳です。当たり前じゃなく、ありがたいと思える事。だからこそこの時間の中身を作ろうとする姿勢。みんなに必要だと思います!

今の4,5年生も最初からうまかった訳じゃないだろうし、スクールで泣いた子もいました(うまくいかなくて・・・)。それでも乗り越えたから今では失敗の仕方も変化しています。失敗しても落ち込むよりも考えるようになったから新しい事がたくさん出来ます。誰もが通る道だからこそ、人より早く知っておけば先の苦労も減るのです。そういう経験(他の人よりも早く知る為)をする為にみんなはスクールという場に足を運び、『うまくなりたいです!』を自分で作るのです。

だから、自分はこうした『子供の意思で参加する場所』をもっと子供の責任がある場にしたいと思っています。大人の期待が乗っかかる場ではなく、子供の意思が優先されている場。この地域全体の課題だと思っているので子供達や保護者の方々、地域の方々と一緒にがんばって変えていきたいと思います!