昨日は朝から久しぶりの淡路島での交流大会!!

佐野運動公園という素晴らしい芝生の環境の中での交流大会に声を掛けていただき、地元は雪まみれだった中だったので南の淡路島に来ると最高の天気だったし、本当に良い環境の中で一日交流戦をさせていただきました。

インフルエンザ等に直接感染した子はまだ幸いにもいなかったのですが、それでも体調を崩す子は出てくるし、この日もちょうど11名だったのですがFC志染さんと一緒に協力をしてお互いの試合の副審を出すような形で対応させていただきました。

人工芝、天然芝というピッチでのゲームだったのですが、やはり田舎者は芝生のピッチに何度も足を取られていました(笑)

ですが、一番はそういう良い環境の中で、好きなサッカーが出来ているという事の実感を感じられるか?楽しめるか?という所だったと思います。伝えたい気持ちはありますが、楽しむという事は簡単そうで簡単ではないという事。夢中になるというのは言葉では出来ても実際には難しいという事。それを教わる良い機会だったと思います。

アップ中もスタッフ3人でまた育成という事で相談して意見をいただきました。一緒に、真剣に、一人一人にとって一番良い環境とは?という事を考える話をしましたが、真剣に話していると時間がいくらあっても足りませんね。

試合の合間も個別に話をしました。

今回は子供達に『超回復』という体のつくりについて話をしました。みんなは『楽しみたい』気持ちが前提にあるのは大切だし、間違っていない、と。でも、楽しむ為には努力も必要なんだという事。技術を高める事は楽しむ感覚を持ってやれば良いし、それが一番大事だけど、強くなるには苦しい事や自分との戦いが必要になる、と話しました。

ちょうど今の時期にJリーグの各チームがキャンプをしているけど、そのキャンプの意味は?そこで何をしているのか?を話しました。一旦体を壊して、そこからまた一年間戦い抜くための準備をしている期間であり、一旦壊すという作業はとても大変なんだよ、という事を伝えた上で『みんなも強くなる為には試合をして、疲れた状態からただ休んで、休めて、じゃ回復するだけで終わる。強くなるという事はそういう時にこそ、一本ダッシュ、一本走る、ボールを触るという努力をする必要がある』という事を伝えました。

みんなはまだ自分のプレーに納得いってるレベルにはないだろうし、観ている側からももっともっとやれると思っている。出来る事が増えたのは確かだけど、成長に終わりなんてないし、自分が満足してしまったらそこが終わりになるだろうし。

強くなれる、うまくなれる時期であっても、本人の心がそちらに向かない限りは与えられる限界ラインにまでしか成長しない。そのラインを圧倒的に越える可能性をみんなが持っているにも関わらず心が未熟な今はそこを越えるのが難しい。でも、対話をしたり、可能性を信じてあげたりする事で選手は一人一人自分が思う以上のプレーをしてくれる事が増えている。『コーチ!誉めてください!』というような素振りをよく見せるけど、コーチとしては『君はもっともっと出来るよ!』という思いがあるから素直には誉めません(笑)

たった一日だけでも、誰かの、何かの、きっかけになる事は多々あります。

たかが一日、過ぎてしまえばそんな大差もない、だろうけど逆に言えばそのちょっとした事が積み重なって大きな変化に繋がっていくんです。その日、その時しか見ない、考えない頭では変化をしないだろうけど、ちょっと先の事やちょっと相手の事を考えられる余裕が生まれてくればみんな爆発的に変化するんだろうと思う。良い環境で、良い状態で試合をさせてもらえた事により、みんなが自分の事を考えられる機会をいただいた。試合後のみんなの様子を遠巻きに観ていると、『うん!この子はちょっと自分のスイッチを入れられるようになったね』と思える子があちこちに見えた。

後は、それをコーチが見ていない所でも出来るといいね!!

『根を張る・・・・粘(根張)る』力を育てよう!!根は目には見えない部分。誰かに見える、見られる所での努力ではなく、誰も見ていない、目には見えない所で自分を磨いてこそ自分を支える一番大事な『根』が育つ。その価値は将来の自分を助けてくれる最大の武器になるはず。根を大事に、根っこを育てられるようにがんばりましょう!!

主催してくださった神戸SSさん、対戦してくださったアグア姫路さん、応援に来てくださった保護者の方々、本当にありがとうございました(礼)