サッカーをやる事とサッカーをやる者

今日のナイター練習!!

フト思う事があります。狭い日本の中にも『何かを教えている人』は山ほどいます。でも、その教えている方々は月に一回、週に一回、週に2回、3回、4回、5回・・・毎日とバラバラでもあります。回数云々ではなく、『教えるって何だ?』という疑問をどれだけの方々が持っているのかな?と思うのです。

自分もそうですが、『サッカー』という一つの種目なのですが、その種目を教えるって何だろう???とたまに考えたり深みにハマります。

コーチになった最初の頃は逆に何も考えていませんでした(笑)

子供が好き、サッカーが好き、だから教えてやろう(上から目線)みたいな・・・。

それがどんどん年数を重ねてくるにつれて教えるのが難しくなる。今となっては『自分なんかが教えてはいけない』とすら思うようになりました。教える技術がどうこうではなく、『分かっていない』からです。サッカーとは何か?と聞かれた時にうまく答えられません。。。

そしたら自分は現場に立ってはいけないのか?となると『そんな事はない』となります。

自分は教えるのは下手だし、能力はないとしても『一緒に考える』事が出来るからです。適材適所という言葉があるように、誰しも実は『一番合っている場所・カテゴリー』もあると思います。サッカーにも11個のポジションはあるみたいに、各自が一番輝ける場所があるものです。

自分にとってそれが今の場所であり、年代なのかも知れません。正直、『この年代全ての子』と言える程すごくもありません。ただ、この地域でこの年代を預かる事に関しては絶対に周りにも負けたくないと思えるようになりました。

そう思えるようになったのも、やっぱり目の前に素敵な子供ばかりがいるからです!自分が『うまい!すごい!』と思える子がたくさんいて、その素敵な才能を伸ばしたいと思えるからです。

自分が『負けたくない』と思うのも、他者との比較ではありません。

誰かに、じゃなくて『自分の理想』とです。子供達ががんばれる環境、成長出来る環境を作れる大人になりたいのです。その理想との戦いをやるのがこの現場だと思っています。預けてくださる方々の中にも思いはバラバラです。

・サッカーをもっとうまく
・心を強くしてほしい
・人間性を高めてほしい
・違う地域との関わりを大切にしてほしい
・良い部分をもっと伸ばしてほしい
・良くない部分を改善してほしい

などなど。その思いに対してサッカーという一つの括りで応えていきたいと思っています。完璧に、とまでは宣言出来ないし受け止め方もあるだろうから大きな事は言えませんが、責任と覚悟は持っている事と預からせてもらっている感謝だけは絶対に忘れずにやっていく事を誓います!!

今日の練習では、一緒にボールを蹴りながらイメージの話をしたり、それを表現出来る子供に教えてもらったり、一緒に考えたり出来ました。

・・・最近本当に大きな変化が自分の中にあります。

ずっと『真面目』『きちんと』『しっかり』というようなキーワードの中でやってきました(やらせてきました)。でも、それらを振り返ってよく考えてみると・・・

『そうさせている自分の評価を上げる為』

でしかなかったのです。だから『人間性を育てます』という言葉が『私の言う通りにさせます』だったのです。

ここから大きな変化として気付いた事は、『人間性を育てます』は『失敗をさせながら、気付かせながら成長させていく事』であり、その為にはうまくいかない、悩む、考える、落ち込むも含めて経験させるという事なのです。それらを『ただのストレス』と感じて『きちんと指導してもらえていない』と思う人も増えている時代(○○ハラスメントが過敏に出てくる時代なので)だからこそ、理解してもらうには時間が掛かるかも知れませんが、自分は自分の中で経験してきたからこそ見つけた『本物』を信じようと思う。

上っ面、表面だけ、の『きちんと』はもう卒業したい!!中身をしっかりと見つめながらやっていきたいと思います!