今日は練習日。一緒にみんなで積み重ねられる日ですので、チームとしてやりたい事や普段のナイター練習では足りない時間を補う意味でも今日はゆっくり、中身を意識して行いました!

とは言ってもアップがてらにみんな集まって試合しよ〜ぜ〜〜って始まったので今中代表とその様子を観覧し、色々話しました。子供を育てていくってどういう事なんだろうか?指導者とそうじゃない大人の違いって?我々の役目って?改めてそういう話をすると深い仕事に関わらせてもらえているという気持ちでいっぱいになります!そんな話をしながらみんなの試合を観て気づいた事から話をしてスタートしました。

『今のゲームをやっている中でみんなにとってのサッカーをやるという上で必要だと思う事って何だろうか?』

という話。出来たらいいな、の話ではなく、絶対的に必要だと思う事。それがないとサッカーじゃないという感覚の話。そんな中で一番多く議論になったのは『トラップ』が必要かどうか?という事。一つの答えを出す事ではなく、色々な考え方を持ってやるという視点からみんなで考えて一番盛り上がった事でもありました。

まず『トラップ』『止める』『ファーストタッチ』をみんなの中でどう考えているか?違いは何だろうか?を整理し、一人一人の認識を出し合っていきました。トラップって日本語に訳すと『罠(わな)』だし、そしたらサッカーの試合中に自分がやっているトラップ=全部そういう罠を仕掛ける気持ちでやっているか???と振り返ったら・・・色々答えは出てきました。

何でこんな話をするのか?という意味も説明。

コーチ主体で与えたメニューをいくらこなしても、やっぱり君達の中に残っていかないという現実。それを残らないのはメニューが悪い、チームが悪い、と言う以前に『自分自身が整っているのか?』を常に見つめないといけないからです。みんなが当たり前に使っているサッカー用語にしても、各自の認識の違い、もっと言えばコーチの中でも人によっては捉え方が違う事が多々ある。それを一つにまとめる、じゃなくて『伝える側と使う側』の関係性によってお互いに共通理解していれば良いという事。

コーチと選手がお互いに理解を持ってやっていく事が何より大切だという事。

コーチだけが知っている感を出したり、分かっているフリをしたところで子供、選手にとっては何のメリットもない。そうではなくお互いが分かっている事の大切さをつくづく感じます。

ここのズレによって歪みが起こる経験もしてきているので、同じ事を繰り返さないように自分自身も考えを常に改めながらやっていきたいと思う。

そういう話をしてから今日は守備の件、攻撃の件を少し分けてやっていきました。この両方の事がいつか、誰か、の何かの力や知識に役立てばいいなと思うし、全部やらないといけない事、という考え方ではなく『知っておく事の大切さ』を意識して伝えました。

でも、やはり感の良い子はいて『1』を伝えると『2,3』に工夫出来る子はいるし、今日のちょっとした事で全然違うプレーが出来る子もいました。

考え方で変われるし、『やらなきゃいけない』という『責任感に似た人のせい』でやっている感覚の子と『やらなきゃいけない』を自分の責任で背負える子、もしくは『やってみたい』と意欲のある子とは成果が全く違うという事。伸びないのは環境のせいじゃなく、大半は自身の考え方のせいである事を分かる人間が果たしてどれだけいるだろうか?と考える。やらされている事に慣れ、自分でやる事を放棄してきた結果『自分で出来ない』事を『環境が悪い』と言えてしまうこの時代・・・。

自分が自分を変える事の重要さをこの選手達が、いつか、大人になって、親になって、我が子を持つような時に、言ってる意味を理解してくれるとうれしいな!それまでがんばろうと思います!何が起きても逃げずに、向き合っていこうと思います。