今日はまた朝から3時間体育の授業をさせていただきました!!

2時間目⇒6年生
3時間目⇒5年生
4時間目⇒4年生

の順番でした!学年が段々下がっていく中でメニューは敢えて同じにして、声掛けの中身だったり、伝える部分に変化をつけてやるようにしました!ちょっと朝の冷え込みがあって2時間目の6年生の時にはグランドがまだ緩かったので室内で行い、そこから3,4時間目は外で活動が出来ました!!

今日は4,5,6年生と学校のリーダーになっていくべき高学年達を対象だったので、その辺りの自覚、責任というものもちょっとだけ考える要素に入れてもらえれば、という感じで行いました。

問題提起、課題提起はこちらが考える事ではなく子供達のほうから自然に出してくれます。先生方を話をしていると、その多くは【課題はすでに決まっている】という感じに聞こえるのです。。。自分のような第三者の目からすると、そこの枠を一度壊してほしいのです。

【こうだと思っている課題を忘れてみる】という事。自分の基準、感覚を一度壊してみたほうが新鮮、純粋な目になると思うし、そのほうが良いものがたくさん見えるはずです。

【課題を見つける目】になってしまっているからその事が起きると即座に指摘をしてしまう。。。それって子供からしたら【どうせ俺をマークしているんでしょ?俺が迷惑掛けると思っているんでしょ?】という風に思っているものです。

【成果を観る目】ではなく、【結果を観る目】だから先生方の多くは些細な事を誉められないのです。今日、自分は4年生にこんな話をしました。

『今からとても大事な話をするよ!今日、休み時間に1年生達に道具を貸してほしいとお願いされるから遊びに使わせてあげたらこうなりました・・・(壊されたフラフープを見せました)。』とコーチ。

『わっ!壊されとるやん!!』と子供。

『そうなんよね〜〜!もちろん悪気はなかったと思うし、わざとじゃないと思うんだ。でもね、そうじゃなくても壊したら一声掛けるとか謝るとかしてほしいと思うんだよ。なのに、知らんぷりされていたんだよ・・・そう思ったらさ!君達も昔はこうだったんだろうし、そんな頃から今って色々出来るし、分かるし、本当に成長したよね〜〜〜!!すごい事だと思いながら感心して見ていたんだよ!』と言うと、

『なぁ〜んや!大事な話って言うから何かと思ったらそんな事かよ!!』って子供達。

『そうだよ!!めちゃくちゃ大事でしょ!!君達が成長したって話だよ。すごいんだよ!!』

って笑顔で言うとみんな無意識にそうやって出来るようになっているからとても照れくさそうでしたが、嬉しそうでした!!

そうやって些細な事を誉める、認める事で子供達自身も自分達の成長を振り返る事が出来ると思うのです。先生にしたら学年ごとに預かってずっと見ていないから・・・って言い分になるかも知れないけど、確実に出来る事、分かる事が増えている事をどこか『学年が上がったんだから当たり前でしょ』って感覚になっていると思うのです。親でも、先生でも、『認める(承認する)』事が本当に大事だと思います。

さらに自分は授業中の話も大切にしています。トラブルは自然と起きます。予測せずに起きます。でも、そこには原因があるのです。だから、表面の現象に対する話ではなく、原因に対する話をします。そうしないと絶対に子供は子供ながらに納得しないからです!

大人が決めて、ジャッジして、善悪を決めるのではなく原因への話をして、子供自身に決めさせる事が大人としての役目なのです。子供に出てくる多くの原因は、『自分の事を棚に上げて他人の行為に腹を立てる』事です。でも、これが起きるのは、逆に『自分を犠牲にして他人に尽くしなさい』的な大人の美学をどこかで集団生活は求められる傾向にあるからだと思うし、その弊害だとすら思っています。

つまり、その人のせいにしない為にも【自己肯定感を高める】事をもっと低学年の間にやるべきで、それが出来たら他人の事にも目を向ける、という流れが大切だと思います。順番、段階、タイミングを間違えると人間関係というものは亀裂が入ります・・・。でも、それらが噛み合うと信頼関係は生まれます。【私は信頼してほしい】と誰もが思い、その為に【信頼してください】と相手にまず求めるからうまくいかないのです。【私はこんなに信頼しているのに・・・】と勝手に思ってしまうものです。怒る、腹を立てる、は大体それが要因です。そうではなく【課題の分離】を行い、相手がどうであれ、自分がどうあるべきか?どうやるべきか?を常に考えれば良いのです。そうする事で環境、状況は変化していく事を自分も最近経験しながら分かるようになりました。

誰かが、じゃなく自分がやる事!自分が変わる事!自分を変える事!

子供と向き合い、子供に話しながら自らが改めて考える貴重な時間になります。だから学校体育には大きな学びがあるのです!自分は幸せです!こうして貴重な経験をさせていただける事が本当にうれしいです!!

明日で今年度も最終となりますが、最後まで自分に出来る事を精一杯やりたいと思います!!

中町北小学校さん!本日もありがとうございました(礼)